大盤解説会での中村太八段の解説を紹介します。
「△6九角(84手目)は個人的に終盤といっていい局面です。△4四銀(図)は積極的な受けですね。▲8五飛と桂を取られるだけに浮かびにくい柔軟な手です。以下、▲8五飛△8四歩▲2五飛△同角成▲同桂△2八飛(参考図)の金桂両取りにさらに続きがありまして、先手は▲1七角△4八飛成▲2六角打と反撃できるので難しいです」(中村太八段)
実戦は藤井王将が参考図の△2八飛に代えて△2九飛と奥深くに打ち込みました。▲1七角を避けて、直接的な△2八飛よりもふんわりとしています。
![20250206_sanko1 20250206_sanko1](https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/images/2025/02/06/20250206_sanko1.jpg)
(中村太八段)