第72期王将戦七番勝負第1局 Feed

2023年1月 8日 (日)

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図は24手目△6四銀まで。一手損角換わりに対して、先手側は速攻を狙って早繰り銀にするのが主流です。それに沿って、角換わり腰掛け銀で高い勝率を挙げている藤井王将も本局は早繰り銀を選んでいます。羽生九段も△6四銀と活用して、互いに早繰り銀の形になりました。図で藤井王将が▲3五歩として早くも歩がぶつかりました。

Dsc_3537 (対局前の藤井王将)

10時30分になり、対局者に午前のおやつが出されました。王将戦は10時30分に出ます。ほかの七番勝負では、午前のおやつは10時に出されています。
藤井王将は「火の羊羹 3種(ゆず蜂蜜・掛川茶・本練)」、「抹茶」、「アイスコーヒー」。羽生九段は「掛川桜のプリン」と「ホットコーヒー」。
Dsc_3595 (藤井王将のおやつ。掛川産のゆずやお茶を使った羊羹。口どけのいい火加減で練り上げたとのこと)

Dsc_3583 (羽生九段のおやつ。掛川市の牧場のジャージー牛乳を使用。プリンの側面に食用の桜が見える)

対局場の「二の丸茶室」の隣にある掛川城御殿では、8日9時から王将戦特別限定御城印が販売されています。8時ごろに御殿の入り口を通りかかったところ、すでに約30人が並んでいました。
【掛川城御殿 今年も「王将戦特別限定御城印」販売 「問い合わせ一日数十件」― スポニチ Sponichi Annex 芸能】
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/01/07/kiji/20230107s000413F2087000c.html
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20230108_8_2藤井王将の先手で始まった本局。作戦が注目されましたが、羽生九段が8手目に△8八角成として後手一手損角換わりとなりました。羽生九段が6手目に△3二金としたのが一つのサイン。代えて△8五歩なら王将リーグでも用いて、リーグ全勝に寄与した横歩取りが予想されました。
一手損角換わりといっても、角交換のタイミングで少しずつ指し方が異なり、4手目に△8八角成とするバージョンは、昨年4月の王位リーグ▲池永天志五段-△羽生戦で指しています。図と同じ8手目の角交換は2019年12月の第13回朝日杯二次予選▲三枚堂達也七段-△羽生戦以来の採用でした。

Dsc_3530 (対局前にお茶を飲む羽生九段。掛川市は深蒸し茶の生産で知られている)

おはようございます。対局日1日目の朝は快晴です。
今日のスケジュールは以下の通りです。

09:00 対局開始
10:30 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
18:00時点で手番の棋士が封じ手

Dsc_3356 (掛川は二宮尊徳が活躍した地で、「報徳思想」が広く浸透している。市内には二宮金次郎像がいくつか見られる)





2023年1月 7日 (土)

Dsc_3206 (掛川市にある静岡県立横須賀高校の郷土芸能部により「三社祭礼囃子」が披露された)

Dsc_3212(「三社祭礼囃子」は300年ほどの歴史があり、静岡県の無形文化財第一号に指定されている)

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