2023年1月 8日 (日)

戦型は一手損角換わり

20230108_8_2藤井王将の先手で始まった本局。作戦が注目されましたが、羽生九段が8手目に△8八角成として後手一手損角換わりとなりました。羽生九段が6手目に△3二金としたのが一つのサイン。代えて△8五歩なら王将リーグでも用いて、リーグ全勝に寄与した横歩取りが予想されました。
一手損角換わりといっても、角交換のタイミングで少しずつ指し方が異なり、4手目に△8八角成とするバージョンは、昨年4月の王位リーグ▲池永天志五段-△羽生戦で指しています。図と同じ8手目の角交換は2019年12月の第13回朝日杯二次予選▲三枚堂達也七段-△羽生戦以来の採用でした。

Dsc_3530 (対局前にお茶を飲む羽生九段。掛川市は深蒸し茶の生産で知られている)