第69期王将戦七番勝負第6局 Feed

2020年3月14日 (土)

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図は△5八銀成と角筋を通したのに対し、▲5六桂と攻防手を放ったところ。以下△5七成銀に、糸谷八段は▲6四金△同銀▲4一銀(参考図)を指摘しています。

81▲5二角成までの詰めろで、▲3二銀不成~▲2三飛成の狙いもあります。広瀬八段がペースを握ったようです。

Dsc_7654(控室のモニタより、対局室の様子)

15時、両対局者に午後のおやつが出されました。渡辺王将はホットコーヒー、広瀬八段はさがほのかイチゴパフェとレモンティーです。

Dsc_7634(ホットコーヒー)

Dsc_7636(さがほのかイチゴパフェ、レモンティー)

Dsc_7648(「いまの時期はイチゴですよね」と糸谷八段。イチゴの下には、アイスクリームとパンナコッタが入っていたそうだ)

Dsc_7581_2「みなさん、こんにちは。佐賀出身の武富礼衣が『佐賀さいこう!』レポをお送りいたします」(武富女流初段)

Dsc_7583「何て美しいのでしょう……。渡辺王将がいただいた、佐賀牛の陶板御膳です」(武富女流初段)

Dsc_7590「この写真、見てくださいよ! 本当に人が幸せなときの声を久々に聞いたんです。やっぱり『佐賀さいこう!』。豊川先生もおっしゃってましたよね」(武富女流初段)

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「んー、美味しい。かまなくてもとろけて、そのまま肉になりました」(武富女流初段)

――え、肉になるんですか?

「スッととけて、ジューシーな肉の旨味が口の中に広がって、そのまま細胞に入り込んでいくような……。一瞬で体の一部になった気がします」(武富女流初段)

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(記者のパソコンを見ながら、ブログを監修する武富女流初段)

「これで佐賀の魅力、皆さんに伝わりますかね? 今回はイベントがなくなってしまい、非常に残念でしたが、皆さんと佐賀でお会いしたいです。ぜひ、旅行でも観光でも佐賀にきてください!」(武富女流初段)

(監修 武富女流初段)

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図の局面で定刻の12時30分になり、昼食休憩に入りました。▲4九金に対して渡辺王将が使った時間は29分。消費時間は▲広瀬6時間3分、△渡辺4時間48分。昼食のメニューは、渡辺王将が佐賀牛の陶板御膳、広瀬八段がローストビーフ丼定食。対局は13時30分から再開されます。

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(佐賀牛の陶板御膳)

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(肉はヒレとロース)Dsc_7573

Dsc_7566(ローストビーフ丼定食)

Dsc_7569(パノラマ展望がウリの大幸園。ローストビーフの上にのる豆腐を使ったメレンゲは、雲に見立てたもの)

上峰町(かみみねちょう)は佐賀県東部にある町で、三養基郡に属します。北部にある鎮西山の名は、平安時代末期の武将・源為朝が鎮西八郎と称して九州を平定する際に、城を築いたことからつきました。山頂からは佐賀平野を中心に有明海、雲仙まで見渡すことができます。特産品はアスパラガス、タマネギ、ミカンなどです。
上峰町で王将戦が行われるのは、第67期王将戦七番勝負第2局・久保利明王将-豊島将之八段戦以来、2回目です。昨年は第6局が予定されていましたが、第4局で終了したため、渡辺明王将の祝賀会が行われました(段位・肩書はいずれも当時)。

Dsc_7558(法被を着て、町内を望むのは……)

Dsc_7546 (佐賀県佐賀市出身の武富女流初段)

Dsc_7551(指差す方向は佐賀市。佐賀市中心部は、上峰町から西へ15キロほど。東に15キロ移動すれば、福岡県久留米市中心部に着く)

10時30分、両対局者に午前のおやつが出されました。飲み物はともにホットコーヒーで、広瀬八段はフルーツ盛り合わせ、渡辺王将はベイクドチーズケーキです。

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Dsc_7542(撮影用に用意されたものは、糸谷八段、武富女流初段がいただく。ベイクドチーズケーキを食べた糸谷八段は「クリーミーで美味しい」、フルーツ盛り合わせに手をつけた武富女流初段は「イチゴのさがほのかから、大幸園の方々の優しさが伝わってきます」とコメントした)

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渡辺王将の△4七銀(図)は、▲同金に△3八角と打つ狙いです。ただ、以下▲2五飛に△4七角成に▲5六桂や▲6三銀と絡まれると反動がきつくなりそうで、リスクは高いです。図では▲4七同金以外に▲5六歩や▲5六桂も有力で、控室では選択肢の多い先手がよくなりそうといわれています。

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(福崎九段、糸谷八段、武富女流初段が継ぎ盤を挟む)