先に戻ったのは郷田王将。じっと目を閉じ、眉間にしわを寄せて考えている姿が印象的です。久保九段はポーカーフェイス。すぐに指す気配はありませんでした。

昼食休憩時の対局室の様子です。窓の外にはリスがいました。写真の滝は、普段は流れていますが、いまは止められています。2003年の第52期王将戦第１局の佐藤康光王将－羽生善治竜王（肩書は当時）では、佐藤王将が担当者に確認され、滝を止めたそうです。

12時30分、久保九段の考慮中に昼食休憩に入りました。消費時間は▲久保１時間35分、△郷田１時間43分。対局は13時30分に再開されます。
昼食注文は、郷田王将がうなぎまぶし、久保九段は天丼。うなぎは浜名湖産のもので、ひつまぶしと同じように出汁などで食べます。椀の中身は、郷田王将が肝吸い、久保九段は赤だしです。

10時30分、午前のおやつが出されました。ともに注文はホットコーヒーでした。

戦型は久保九段の向かい飛車。▲８八飛に対する△６二銀が珍しい手です。飛車のヒモが切れるので、先手に▲８六歩△同歩▲同角として、次に▲４二角成の素抜きを狙う筋が生じます。
直近の実戦例は▲佐藤和俊六段－△高野智史四段戦（2015年12月、棋王戦予選）で、△６二銀に▲８六歩△同歩▲同角△７二金と進んでいました。結果は先手勝ちです。

９時、定刻通りに対局が開始されました。久保九段の初手は▲７六歩。郷田王将は△８四歩と応じています。

郷田王将は８時44分、久保九段は47分に入室しました。駒箱が開けられたのは、48分です。ともにテンポよく、駒を並べました。

おはようございます。本日のスケジュールは以下の通りです。

９時　　　　　　　　　対局開始
10時30分　　　　　　　午前のおやつ
12時30分～13時30分　　昼食休憩
15時　　　　　　　　　午後のおやつ
18時以降　　　　　　　封じ手

（本日の浜松市は曇り空）

【将棋プレミアム】
将棋プレミアムでは、動画中継をご覧になることができます。１日目は無料中継。２日目は有料中継で、解説も行われます。解説は近藤正和六段、聞き手は観戦記者の内田晶さんです。

【現地大盤解説会】

・日時　　　　　３月14日（火）14時～18時、３月15日（水）10時～終局まで
・場所　　　　　グランドホテル浜松２階「鳳東」
・解説、聞き手　森下九段、飯塚七段、青野九段（初日のみ）、神谷八段（２日目のみ）
・料金　　　　　1000円　　　

【東京・将棋会館】
・日時　　　　　３月15日（水）17時～終局まで
・場所　　　　　東京・将棋会館
・解説、聞き手　鈴木大介九段、藤田綾女流二段
・料金　　　　　一般2000円（各種割引あり）
・参照リンク　　道場ＨＰ

【関西将棋会館】
・日時　　　　　３月15日（水）17時～終局まで
・場所　　　　　関西将棋会館道場
・解説、聞き手　山崎隆之八段、山口絵美菜女流１級
・料金　　　　　一般1500円（各種割引あり）
・参照リンク　　告知ＰＤＦ

※本日の更新は以上で終了です。明日の対局開始は９時になります。

（途中で、青野九段のサイン入り詰将棋本の抽選会が行われた）

（閉会の挨拶　青島篤男・将棋連盟静岡県支部連合会会長）