おはようございます。本日のスケジュールは以下の通りです。

９時　　　　　　　　　封じ手開封＆２日目開始
10時30分　　　　　　 午前のおやつ
12時30分～13時30分　昼食休憩
15時　　　　　　　　 午後のおやつ

（今日の浜松市は晴れ）

封じ手時刻は18時７分。郷田王将は封じ手を書くため、別室に移動しました。久保九段はじっと棋譜を眺めた後、盤上に視線を戻しています。
郷田王将が戻ったのは18時15分。郷田王将から受け取った封筒に久保九段がサインし、最後は郷田王将が立会人の森下九段に封じ手を預けて、１日目が終了しました。駒がしまわれた後、郷田王将は棋譜を手に取りました。

▲１九飛に郷田王将が手を止めて、18時を迎えました。封じ手をすることになった郷田王将は、関係者に「少し考えます」と話したそうです。

△９四歩は17時20分ごろの局面です。１手前は▲７八金と、６八にいた金を寄ったところでした。先手が駒をぶつける場所が難しく、控室では千日手もささやかれています。

（朝の久保九段。局面を打開できるか）

（朝の郷田王将。後手番なので、千日手は歓迎だ）

浜松市は、静岡県西部に位置する政令指定都市。人口は今年の３月１日の時点で80万人と、県内で最大です。江戸と京都を結ぶ東海道の真ん中にあり、江戸時代には宿場町として栄えました。

特産品はみかん、茶、米、ウナギなど。ウナギエキスを用いた春華堂の「うなぎパイ」は、浜松の銘菓のひとつです。近年は「浜松餃子」が有名で、円型に焼いた餃子の中央にもやしを盛る、独特のスタイルです。毎年、栃木県宇都宮市と餃子の消費量の１位を争っています。産業は音楽楽器（ヤマハ、カワイ、ローランド）、オードバイ(ホンダ、スズキ、ヤマハ)が挙げられます。

王将戦の浜松対局は、2012年の第61期の七番勝負第３局の佐藤康光九段－久保利明王将以来となります。浜松市には、神谷広志八段が在住中で、今期七番勝負第１局では立会人を務めました。本局の立会人の森下九段の師匠、「東海の鬼」と呼ばれた故・花村元司九段も浜松市出身です。「さなる杯小学生名人戦」に協賛している、佐鳴予備校が生まれたのは、浜松市の鷺之宮でした（肩書・段位はいずれも当時）。

観光地は、浜松城、浜名湖、中田島砂丘、龍潭寺など。天竜浜名湖鉄道では、レトロな雰囲気を楽しむことができます。
浜松市は、今年の１月に放映が開始された、ＮＨＫ大河ドラマ「おんな城主　直虎」の主人公、井伊直虎（いいなおとら）のゆかりの地でもあります。直虎は、徳川家康を支え続けた徳川四天王の一人、井伊直政の養母です。今年の１月から来年の１月まで、「浜松市みをつくし文化センタホール」で「おんな城主　直虎大河ドラマ館」が開催されています。

【浜松市公式Webサイト】
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/index.html

15時、おやつが運ばれました。郷田王将はイチゴ大福、緑茶。久保九段はイチゴのショートケーキ、ホットコーヒーです。

（両対局者はおやつにすぐ手をつけた）

14時、現地大盤解説会が始まりました、トップバッターは青野九段（静岡県焼津市出身）と飯塚七段です。

▲６六歩は昼食休憩後の指し手。控室では「後手の狙いは千日手」とされ、先手が打開できるかどうかが調べられています。