第66期王将戦七番勝負第6局 Feed

2017年3月13日 (月)

Dsc_6733(乾杯 小楠公二・日本将棋連盟浜松支部長)

前夜祭では和・洋・中の料理が出されました。その一部をご紹介します。

Dsc_6736(ホタテ貝のブリオッシュ付け焼き サフランソース)

Dsc_6739(桜海老入り玉子焼き。桜海老は静岡県の特産品のひとつ)

Dsc_6743(チキンとセロリのカキソース炒め)

Dsc_6710(対局者・関係者紹介。左から神谷広志八段、山本三段、飯塚七段、久保九段、郷田王将、森下九段、青野照市九段)

Dsc_6717(花束、記念品贈呈)

Dsc_6720(対局者挨拶 郷田王将)
「皆さまこんばんは。浜松には思い出がありまして、杏林堂薬局の渥美会長からお誘いをいただきまして、錬成塾という、お寺で将棋の合宿をするというものがあるのですが、それに2度ほどおじゃまさせていただきました。子どもたちと将棋を指すんですが、一緒に庭の掃除をしたり、そういうふれあいがありまして、いまでも貴重というか、単純に楽しかったなという思い出があります。自分が頑張って取り組んでいることに子どもたちが興味を示してくれるのはうれしいことです。今後も引き続き機会があれば、寄せていただければと思います。また渥美会長には昨年、浜名湖のうなぎを自宅まで送っていただきまして、妻と2人で食べました。おいしかったです。ありがとうございました。昨日、おとといと少し考えておりましたのは、東日本大震災から6年がたちまして、また熊本地震、中越地震がありまして、いまでもたいへんな思いで暮らしをされている方がたくさんいらっしゃると思うのですが、その中でこのように多くの皆さまにご協力、ご尽力をいただきまして対局ができるということに、心より御礼を申し上げたいと思います。自分なりに頑張ることでそれに応えたいと思っております。今期、第66期の王将戦も佳境を迎えておりまして、勝敗はご存じかと思いますが、自分に与えられた条件の中で力いっぱい、ベストを尽くして頑張っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします」

Dsc_6728(対局者挨拶 久保九段)
「皆さまこんばんは。ここのグランドホテルさんは対局で来させていただくこともあったんですが、普段は棋士7~8名で渥美会長に呼んでいただいて、ゴルフをしています。ここに泊まって、朝ゴルフ場に向かうということで、私の中ではストレス発散というか、リラックスする場としてよく来させていただいていました。今回は対局というわけでそういうわけにもいかないんですけども、勝手知ったる場所です。浜松はそんなに寒くもならず、暑くもならず、過ごしやすい土地なんだなという実感があります。明日から対局が始まるわけですが、皆さんに対局を喜んでいただくというのが自分の中でも喜びになります。以前から読んでいる本で「アドラー心理学」という本があるのですが、その中で幸せというのは、ほかの方々に影響を与えられると思えるかどうかが大切なんだとありました。希望を与えられるような将棋を指して、皆さまとともに精進していきたいと思います」

(書き起こし=文、写真=紋蛇)

18時、グランドホテル浜松で関係者による前夜祭が行われました。

Dsc_6692(主催者挨拶 田中泰義・毎日新聞社静岡支局長)
「本日はお忙しい中、第66期王将戦七番勝負第6局の前夜祭にお集まりいただきましてありがとうございます。主催する毎日新聞社およびスポーツニッポン新聞社を代表してあいさつさせていただきます。振り返ってみると、今年1月に掛川で王将戦がありまして、静岡での開催が2回目になりました。一将棋ファンとして、あれから2ヵ月あまりで郷田先生、久保先生にお会いすることができて、たいへんうれしいです。ようこそ浜松へ。浜松は将棋好きの家康公に縁の深い場所で、亡くなって400年あまりがたちますが、この伝統ある場所で、お二人に熱戦を展開してもらえればと思います。楽しみにしています」

Dsc_6701(主催者挨拶 井上慶太・日本将棋連盟常務理事)
「私は浜松に来させていただくのは初めてでして、非常に楽しみにしておりました。浜松というと、歴史と文化のまち、自然が豊かで、工業の盛んなまちというイメージでございます。新幹線を降りると、ピアノがボンと構内に置いてあって、びっくりしました。今回はゆっくり観光はできないのですが、またゆっくりおじゃましたいと思っております。私は今回、第2局、第4局、第6局と理事として来させていただきました。前回、第4局のときは久保挑戦者の3連勝で、そのときは郷田さんが3連敗だけども、内容的には紙一重で、郷田さんのほうが勝運がないのかなと話したのですが、第4局、第5局と踏ん張られまして、郷田さんにも勝運が巡ってきたというか、本来の勢いが出てきたなと思っております。今回、この第6局は全国の将棋ファン注目の一戦になると思います。明日からの対局を私も非常に楽しみにしております」

Dsc_6703(開催地挨拶 渥美雅之・日本将棋連盟浜松支部最高顧問、県支部連合会名誉会長、(株)杏林堂会長。日本将棋連盟非常勤理事も務めている)
「郷田真隆王将、久保利明九段、ようこそ浜松にいらっしゃいました。心より歓迎申し上げます。いよいよ王将戦第6局ということで、佳境を迎えました。明日からの対局が素晴らしいものになりまして、将棋ファンが堪能してくださることを期待しております。後ほどミス浜松から記念品の贈呈がございますが、郷田先生も久保先生も浜松のことはよくご存じだと思いますが、浜松名産の浜名湖のうなぎの蒲焼き、それから銘茶の詰め合わせを記念品としてお贈りさせていただきたいと思います。お茶といいますと、掛川でも振る舞われたと思いますが、この浜松も春野町というところがたいへんなお茶の名産地でして、皇室に献上されている立派な銘茶がございます。明日からの一戦、後世に残るような棋譜を作り上げていただきたいと思います」

(書き起こし=文、写真=紋蛇)

16時25分、対局検分が行われました。対局検分とは、盤駒や照明、室温をチェックし、対局に問題がないかを確かめることです。郷田王将、久保九段ともに要望はなく、数分で検分は終了しました。

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郷田真隆王将に久保利明九段が挑戦する、第66期王将戦七番勝負(スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社主催。囲碁将棋チャンネル協賛)。第6局は、3月14、15日に静岡県浜松市「グランドホテル浜松」で行われます。

第6局は久保九段3勝、郷田王将2勝で迎えました。本局で久保九段が勝てば、第60期以来の王将復位。郷田王将がカド番をしのげば、決着は第7局にもつれ込みます。

本局の先手番は久保九段です。対局開始は9時。持ち時間は各8時間。1日目の18時以降に封じ手。立会人は森下卓九段、副立会人は飯塚祐紀七段、記録係は山本博志三段(小倉久史七段門下・20歳)が務めます。日本将棋連盟モバイルのツイッター解説は、Twitter解説は1日目を矢倉規広七段、2日目を佐藤紳哉七段が担当。解説は棋譜コメントに随時、反映されます。

棋譜コメントは文、ブログ更新は紋蛇が担当します。よろしくお願い致します。

Dsc_6626(対局者と関係者は、関東と関西から新幹線で現地入りした)

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