前夜祭開始後、主催者挨拶が行われました。
(渡会文化・毎日新聞社専務取締役大阪本社代表)
皆さんご承知のとおり、今期王将戦は郷田真隆王将に元王将の久保利明九段が挑戦するという、新旧王将対決になりました。これまで久保九段が第1局から3連勝して、6期ぶりのタイトル奪還にもうすでに王手をかけたという状況でございます。久保九段は皆さんご承知のとおり、最近では珍しくなりました振り飛車を得意としている棋士でございます。第1局は中飛車、第2局は初手にいきなり三間飛車に振って驚きました。そして第3局は四間飛車。対して3連覇を狙っています郷田王将。鋭い攻めは見せるのですが、なかなか攻めきれない。しかし、実力者同士の対局です。ほんのちょっとしたきっかけで勝敗は分かれますし、流れも変わります。第5局、第6局を首を長くして待っている人もたくさんいらっしゃいますので、ここは王将の踏ん張りどころだと思います。
(石井正人・スポーツニッポン新聞社取締役大阪本社代表)
実は私もここではありませんが宿場町に住んでいまして、とても似た趣があるのでびっくりしました。スマホで矢掛町の、見事に作っていらっしゃるホームページを見せていただきました。その中にこの王将戦をしっかり紹介していただきまして、本当にありがとうございます。すごい方というのは、見るほうが勝手に人格まで期待してしまいますが、郷田王将も久保九段も本当に気さくで、すばらしい人格を持っていらっしゃいます。明日、明後日とこちらで第4局を戦うのですが、当然、スポーツニッポンでも毎日新聞でも報じます。囲碁将棋チャンネルや前夜祭司会のアナウンサーの矢掛放送のほうでもいろいろ取り上げてくださるそうなので、よろしくお願いいたします。
(井上慶太・日本将棋連盟理事)
ただいま紹介にありました、日本将棋連盟の井上です。矢掛町は初めてなのですが、前夜祭には岡山・倉敷からもたくさん来られていますし、私の地元であり、久保九段の地元でもあります加古川市からも樽本前市長、岡田現市長もいらっしゃっております。顔なじみが多く、リラックスさせていただいております。先ほど、毎日新聞の渡会文化代表からもお話がありましたが、久保さんが安定しているので郷田王将がピンチではありますが、第1局、第2局、第3局と非常に接戦の内容と思います。やや久保さんのほうが指運、勝運があるという感じを受けております。第4局は郷田王将も開き直って持てる力を発揮していただけるのでないかと期待しております。対局は明日、明後日ですが、明後日は2月14日でバレンタインデーです。いつも対局の勝者が翌日、スポーツニッポンの紙上に写真が出るわけですが、今回、私は「ヤカッピー」と勝者がチョコレートを食べるような写真が出るのではないかと勝手に予想しております。そういうことでよろしくお願いしたいと思います。今日、新幹線が遅れまして、「こども王将戦」のほうに寄させていただいたとき、まだ参加した子どもたちが残って、非常に歓迎していただきました。皆さんと写真撮影をできたのが非常によかったなあと思います。矢掛文化センターも非常に立派なホールで、明日から大盤解説があります。ぜひとも皆さんに来ていただきたいと思います。最後になりますけども、この伝統のある王将戦を長きにわたって主催していただいています毎日新聞社様、ならびにスポーツニッポン新聞社様、協賛いただいております囲碁将棋チャンネル、またこの第4局を開催していただいております矢掛町の皆様に厚くお礼を申し上げまして、将棋連盟の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
※書き起こし(一部抜粋):飛龍記者、写真撮影:潤