第65期王将戦七番勝負第3局 Feed

2016年2月 5日 (金)

第65期王将戦七番勝負第3局は現地と関西将棋会館で大盤解説会が開かれます。

【現地】

■日時   5日10時から終局まで
■入場料  3000円(昼食付き、税込) 
※解説会のみは1000円。高校生以下は無料(昼食は別)。

第65期王将戦イベント情報

【関西将棋会館】

■日時   5日17時から終局まで
■入場料 一般1500円
■解説者 糸谷哲郎八段、長谷川優貴女流二段

関西将棋会館道場 大盤解説会


2016年2月 4日 (木)

立会人の木村八段、副立会人の飯塚七段、Twitter解説の平藤七段の封じ手予想です。

木村八段「封じ手は△4四歩と思います。今日の進行はゆーっくりでした。2日制らしさが出たと思います。結果的に3四歩を取れそうで、先手としてはまずまずではないかと思います。後手は受け身になって、苦労する展開になって差が開かないように気をつけたいです。明日の午前まではじりっとした将棋になりそうです」

飯塚七段「封じ手以降の数手で流れが決まります。朝から注目です。封じ手は△4四歩だと思います」

平藤七段「個人的に指してみたい手は△3五歩なので、封じ手予想は△3五歩とします。銀の退路を断つ意味です」

20160204_fuujite5 (駒をしまう郷田王将。これにて1日目終了)20160204_fuujite6 (羽生名人が先に退室した)

20160204_fuujite7 (続いて郷田王将退室。木村八段は2日制の記録係が初めての西山初段に、指し手の読み上げなど2日目朝の仕事を説明していた)

20160204_gouda7 (封じ手の局面を前にする郷田王将)

20160204_fuujite1 (羽生名人が32手目を封じる)

20160204_fuujite2 (羽生名人は対局室の奥の間で封じ手を記入した)

20160204_fuujite3 (封筒に署名する郷田王将)

20160204_habu6 (32手目を封じた羽生名人)

20160204_fuujite4 (署名した郷田王将が封筒を戻し、それを羽生名人が立会人の木村八段に渡す)

20160204d_2

局面は30手目△5四銀まで進みました。ここ数手は双方が右銀を前線に繰り出しています。△5四銀に▲3四銀と取れば戦いになる可能性がありました。歩損の後手が先手の銀を狙ってくるからです。▲3四銀以下△2四歩▲3五角が予想される展開でした。
実戦は郷田王将が長考の末に▲6八玉と陣形を整備しました。「居玉は避けよ」に基づく大きな一手です。

20160204_gouda5 (対局再開時の郷田王将)

20160204_kagetsu9 (ホテルのすぐ近くに「花月前」というバス停がある)

20160204_ayu2 (あゆが名物の地域とあって、焼あゆや甘露煮を販売している店が多い)

20160204_ayu1 (「那珂川あゆ街道」は那珂川が流れる自治体であゆや農産物、さまざまな施設などを連携している)

本局が行われているホテル花月は創業140年以上の歴史がある老舗です。王将戦対局は10年連続で行われました。20160204_kagetsu5 (那珂橋から見たホテル花月)

20160204_kagetsu7 (2002年に秋篠宮殿下が宿泊した由緒あるホテルだ)

20160204_kagetsu0(入口にはこれまで行われた王将戦対局の写真や記念色紙などが飾られている)20160204_kagetsu3 (前期の対局写真。2連敗スタートだった当時の郷田九段はホテル花月で行われた前期七番勝負第3局を制して逆襲開始。七番勝負を4勝3敗で制した。写真のうえの絵は大正時代のホテル花月周辺を描いたもの)20160204_kagetsu1 (昨年大田原対局を制した郷田王将は「那珂川が 王将戦で 銀世界」と一句詠んだ。大田原市は江戸時代の俳人松尾芭蕉に縁のある地で、芭蕉はホテル花月のある旧黒羽町に2週間ほど滞在した)20160204_kagetsu2 (羽生名人は2年前の第63期にも七番勝負に登場した。そのときは先手番で相掛かりを採用した)20160204_kagetsu8 (初めてホテル花月で王将戦対局が行われた第56期王将戦七番勝負第1局の前夜祭でのひとコマ)