第63期王将戦七番勝負第4局
2014年2月18日 (火)
封じ手
次の一手は
藤井九段登壇
藤井九段(以下、藤)「将棋の解説すると楽しくなっちゃいそうな局面なので、その前におもしろい話でもしますか」
行方八段(以下、行)「工藤さんは藤井先生といえば、何を連想しますか」
藤「藤井システムって知ってますか。平成10年ぐらいかな、一世を風靡したんだけど」
工藤アマ(以下、工)「知ってますよ(笑)」
行「生まれた頃かな」
工「5歳くらいです、漢字が読めないくらい」
藤「将棋は?」
工「してません(笑)」
藤「その頃はNHKの生放送に出たこともあるんですよ。オリンピックで金メダル取ったことあるような人が出る感じで、私も『藤井竜王です』とか言って出ていったんですよ。でも見てる人たちは私のこと全然知らないだろうなーと思いながらね、頑張ったんですよ」
行「ぜんぜん知らなかったです(笑)」
以上、解説会の一部を抜粋しました。
16時過ぎの控室
長考
(渡辺王将の長考中に封じ手の準備をする藤井九段)
15時55分、渡辺王将が1時間を超える考慮で△6四歩と突きました。
ここで(1)▲4五桂は、△6三銀▲2四歩△同歩▲同飛△3三桂▲同桂成△同角▲2九飛△6五歩(変化図1)で、「その展開は△6四歩と△6三銀の2手が生きるので先手不満でしょうね」と藤井九段。
(2)▲5五銀左は△同銀▲同角△3三桂▲2九飛(変化図2)で、「△5五飛と切って△4五桂では、ちょっと後手が無理している感じがします」と藤井九段は解説します。
羽生三冠は△6四歩に対して少考で▲6八金上としました。
ニコニコ生放送の永瀬六段は「なるほど、▲6八金寄も有力かと思いましたが▲6八金上でしたね。▲2九飛と引きやすくなりましたが、反面5筋攻めに対して当たりが強くなったきらいがあります」と解説します。