(渡辺王将の長考中に封じ手の準備をする藤井九段)
15時55分、渡辺王将が1時間を超える考慮で△6四歩と突きました。
ここで(1)▲4五桂は、△6三銀▲2四歩△同歩▲同飛△3三桂▲同桂成△同角▲2九飛△6五歩(変化図1)で、「その展開は△6四歩と△6三銀の2手が生きるので先手不満でしょうね」と藤井九段。
(2)▲5五銀左は△同銀▲同角△3三桂▲2九飛(変化図2)で、「△5五飛と切って△4五桂では、ちょっと後手が無理している感じがします」と藤井九段は解説します。
羽生三冠は△6四歩に対して少考で▲6八金上としました。
ニコニコ生放送の永瀬六段は「なるほど、▲6八金寄も有力かと思いましたが▲6八金上でしたね。▲2九飛と引きやすくなりましたが、反面5筋攻めに対して当たりが強くなったきらいがあります」と解説します。