第63期王将戦七番勝負第1局 Feed

2014年1月13日 (月)

111実戦の進行は図から△3三角▲7二飛成△4五歩。控室では△4五歩~△4四角を検討していました。どちらも角が攻防に利いています。ただし本譜は▲4二銀が残ります。「角の位置だけなら4四角がいいけど、先に△4五歩はいやな順があったのかな」と検討陣。

D011 (14時ごろの控室。神谷広志七段が検討に参加している)

D013 (神谷七段は静岡県浜松市出身)

E022 (控室で検討されていた変化図)

106渡辺王将が駒を捨てて攻めようとしています。歩切れと持ち駒の少なさが気になりますが、細い攻めをつないでいくのが渡辺王将の強さ。予断を許さない状況です。控室では田中寅九段と青野九段が検討します。

B007 (継ぎ盤は2面。向かって左が検討用、右が現局面)

B012 (青野九段は静岡県焼津市出身の棋士)

9696手目△3二金まで進みました。

96s1▲永瀬-△羽生戦の感想戦は(1)▲6九金△3三金▲6五銀打△2二玉(参考1図)ですが、この変化は「後手を持ちたい」と真田七段。

96s2控室の検討手順は(2)▲3二同成桂△同玉▲6九金△6六飛(参考2図)。これも先手の指し手が難しいようです。△6六飛以下、候補手は▲7一角、▲7九金寄、▲6七銀。
(a)▲7一角は△6九飛成▲7九金打(▲6八金打は△6六角▲7七角成△同銀)△6二飛▲6八銀△7八竜▲同金△6六桂が△7八桂成以下の詰めろ。
(b)▲7九金寄は△4六角と置かれるくらいでも先手がいやな形になります。「先手は歩がないのがなあ」と田中寅九段。
(c)▲6七銀は△6一飛で▲7一角を消されるのが気になります。

9311時10分の局面。封じ手から5手進みました。▲永瀬-△羽生戦の感想戦で示された手順であり、控室の検討でも本線とみられていました。

「ここから数手後の局面を対局者がどう判断しているか。どちらかが倒れている可能性もあります。ここまできて難しい勝負という将棋のほうが少ないですから」(真田七段)

「昔は序盤の知識が少なかったので、このような終盤戦の局面ではもう残り時間がなかったんですよ。だから読みだけでなく大局感で指すこともありました。『こちらのほうが手厚いだろう』といったようにね。今はそうはいかない」(田中寅九段)

A031_2

A055

B006 (現地大盤解説会は朝から大入り)

B018 (すでに立ち見も出ている)

B014 (田中寅九段が手にしているのは封じ手の実物)

B024 (「前から順に回してください」と田中寅九段。封じ手を間近で見る機会は多くない)

B031 (真田七段と田中寅九段のダブル解説)

B040 (第一会場が満員のため、すぐ近くの「竹の丸」に第二会場が設けられた)

B037 (ここではインターネット中継が見られる。現地棋士の解説会も調整中)