垂らしの手筋 昼食休憩明けから、手が進み始めました。図の一着は、歩を垂らしてと金作りを狙う手筋です。歩が成れば、次に△4七と▲同銀に△6七飛で角銀の両取りがかかります。しかし、歩成りを嫌って▲4六角と守っても、構わず△5七歩成▲同角に△6七飛が両取りとなります。控室では▲5五角の攻め合いを候補に挙げて、検討が進んでいます。(藤井王将は、と金を作って先手陣を攻略したい)
物部神社(1) 両対局者はさんべ荘に向かう前に、大田市の「石見国一宮 物部(もののべ)神社」に赴き、記念撮影と祈祷をしました。物部神社は513年に創建され、御祭神とする宇摩志麻遅命(うましまぢのみこと)は、文武両道の神・勝運の神として有名です。(大鳥居は島根県最大級の大きさ) (手水舎で手を清める) (祈祷が行われる拝殿)
2日目対局再開 13時30分、対局が再開しました。藤井王将はしばらく考え、13時50分頃に△7五歩と打ちました。(昨日同様、菅井八段は早めに対局室に戻った)(藤井王将は再開10分前に着座した)(終局まで、もう休憩はない)
2日目昼食 昼食の注文は、藤井王将はかつべ牛ステーキ重、菅井八段はわさび飯です。(ガッツリとスタミナがつきそうな昼食)(しまね和牛が使用されたステーキ)(三瓶産コシヒカリにかつお節とすりおろしたわさびを乗せていただく)
大きな声 上図、△5七馬に対して控室では▲5八金左△8六と▲同飛△7五馬▲8四歩の順を予想していました。▲5八金左は離れ駒の金で馬に当て、手順に囲いが完成して自然です。菅井八段は30分超えの長考で、▲5六角と打ちました。モニターに角打ちが映ると、検討陣は大きな声を発します。福崎九段は「角打ちは予想にない。左金を上がる一手だと思っていた。こういう手があるから、面白い」と話し、検討を続けています。(朝の菅井八段。ぎゅっと口を結ぶ)