2021年2月
2021年2月14日 (日)
特別座談会
14時から「パレスホテル立川」で特別座談会が始まりました。出演者は谷川九段、佐藤康九段、室谷女流三段。谷川九段があいさつで「進行が思ったよりも早いので、戦況を気にしながら進めていきたい」と話しました。室谷女流三段が進行役を務め、谷川九段と佐藤康九段が「王将戦の思い出」をテーマに語ります。
谷川九段は第41期から王将4連覇し、佐藤康九段は第51期と第61期の王将です。谷川九段は1995年、阪神・淡路大震災の前後に戦った第44期七番勝負を「鮮明に覚えている」と語りました。佐藤康九段は第51期七番勝負を挙げ、「本格正統派という看板が揺らぎ始めた、自分の殻を破るきっかけになった」という第1局について話していました。三間飛車からスタートし、飛車と香2本を端に並べて居飛車穴熊を打ち破ったインパクトの大きい一局です。
2日目対局再開
2日目昼食休憩
20年ぶりの東京対局
永瀬王座がリード
控室では佐藤康九段と中川八段が継ぎ盤を挟んで検討しています。評判は永瀬王座よし。中川八段は永瀬王座の状況について「駒得で、自然な手を指していけば優勢を拡大できる。厚いです」と解説。佐藤康九段は渡辺王将の陣形を示して「雁木なので城外が響く展開ですね」と、玉が不安定な点を懸念材料と見ています。
2人は撮影用のおやつで休憩に入れました。佐藤康九段が選んだのは立川産キウイフルーツのジュース。「おいしいですね。20年前を思い出します。キウイをたくさん食べたら調子がよかったんですよ」。2002年の第51期王将戦七番勝負第1局で、佐藤康九段はキウイフルーツを好んで注文しました。このシリーズは佐藤康九段が羽生善治王将(当時)を4勝2敗で破って王将位を獲得しています。