2021年1月

2021年1月10日 (日)

20210110c_2

立会人の森内俊之九段と神谷広志八段に封じ手の予想を聞きました。

森内九段「二人の深い研究を感じました。ある程度、準備をしてきたのでしょうね。▲8三金(73手目)のあたりは対局者にお聞きしたいですね。封じ手は▲7二角でしょうか」

神谷八段「封じ手の予想は▲5七桂で6五を食い破りたいです。最後は攻め合いになります。後手がどのタイミングで攻めに出るかが難しいです」

70107676手目は受けの△6四銀でした。指されたのは17時15分。それから20分以上経過しましたが、渡辺王将は指しません。このまま封じ手になるかもしれません。

Dsc_2766(森内九段は先手側で検討。その様子を皆が見守る)

Dsc_2759(後手側に座るのは佐々木大五段)

701075▲8三金△同飛▲7六銀で図の局面。16時45分、神谷八段の見解です。
「図の少し前は先手持ちでした。いまは難しいです。僕にとっては▲8三金が非常に疑問。なぜ単に▲7六銀ではなかったのでしょうか。図では(1)△8六歩が有力です。以下▲同歩△同飛▲7七金△8三飛▲8五歩△6四銀。これも難しい。互角ということはないと思うんですけどねえ。図から2~3手で封じ手になりそうです。(2)△6四銀のような手が指されれば、その1手で封じ手になる可能性もあります」

Dsc_2732

局面が動かないまま17時になり、佐々木大五段と礒谷女流初段が解説にゲスト出演。佐々木五段は「第一感は先手を持ちたい」と話しました。後手は歩をたくさん持っていますが、それ以外の主張があまりないとのこと。玉形も不安定ですし、先手からは次に▲6五銀が厳しい手のため、それを受ける必要がありそうという解説でした。

Dsc_2747 

Dsc_2736

掛川市立中央図書館では、中尾敏之六段、佐々木大地五段、大庭美夏女流初段、礒谷真帆女流初段がこどもたちに指導対局をしていました。例年開催されている将棋講座で、今回は6月から1月までの全6回。今回がその6回目でした。

【プロ棋士から学ぼう!はじめての将棋講座】
https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/gyosei/docs/7295.html

Dsc_2687(中尾六段は静岡県富士市出身。終局後に丁寧な指導でポイントを伝える)

Dsc_2695(佐々木五段は途中でヒントを与え、局面を考える手助けをしていた)

Dsc_2670(大庭女流初段はやさしく、わかりやすい言葉で指導する)

Dsc_2712(礒谷女流初段。ときには考え込む場面もあった)

701072

15時前に72手まで進みました。昨年のタイトル戦では、90手近くまで研究していた、という将棋もありましたが、本局もそうなのでしょうか。それとも想定を離れているのでしょうか。

Dsc_2642(神谷八段は▲7六銀を予想。後手は不本意な将棋ではないかと解説する)