立会人の森内俊之九段と神谷広志八段に封じ手の予想を聞きました。
森内九段「二人の深い研究を感じました。ある程度、準備をしてきたのでしょうね。▲8三金(73手目)のあたりは対局者にお聞きしたいですね。封じ手は▲7二角でしょうか」
神谷八段「封じ手の予想は▲5七桂で6五を食い破りたいです。最後は攻め合いになります。後手がどのタイミングで攻めに出るかが難しいです」
2021年1月
2021年1月10日 (日)
1日目終了
渡辺王将が77手目を封じる
図の76手目△6四銀の局面を渡辺王将が長考中に封じ手時刻の18時になりました。少しして、渡辺王将が封じ手の意思表示をしました。
消費時間は▲渡辺3時間38分、△永瀬3時間42分。2日目は11日9時再開です。(銀杏)
まもなく封じ手時刻
控室の見解(75手目)
▲8三金△同飛▲7六銀で図の局面。16時45分、神谷八段の見解です。
「図の少し前は先手持ちでした。いまは難しいです。僕にとっては▲8三金が非常に疑問。なぜ単に▲7六銀ではなかったのでしょうか。図では(1)△8六歩が有力です。以下▲同歩△同飛▲7七金△8三飛▲8五歩△6四銀。これも難しい。互角ということはないと思うんですけどねえ。図から2~3手で封じ手になりそうです。(2)△6四銀のような手が指されれば、その1手で封じ手になる可能性もあります」
局面が動かないまま17時になり、佐々木大五段と礒谷女流初段が解説にゲスト出演。佐々木五段は「第一感は先手を持ちたい」と話しました。後手は歩をたくさん持っていますが、それ以外の主張があまりないとのこと。玉形も不安定ですし、先手からは次に▲6五銀が厳しい手のため、それを受ける必要がありそうという解説でした。
はじめての将棋講座
掛川市立中央図書館では、中尾敏之六段、佐々木大地五段、大庭美夏女流初段、礒谷真帆女流初段がこどもたちに指導対局をしていました。例年開催されている将棋講座で、今回は6月から1月までの全6回。今回がその6回目でした。
【プロ棋士から学ぼう!はじめての将棋講座】
https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/gyosei/docs/7295.html
(中尾六段は静岡県富士市出身。終局後に丁寧な指導でポイントを伝える)