2020年2月
2020年2月 9日 (日)
      最終盤
2日目 午後のおやつ
後手優勢
2日目 対局再開
2日目 昼食休憩
終盤戦へ
危険な変化
将棋プレミアム
(将棋プレミアムでは深浦九段が解説中)
激しい戦い、なおも難解
図は10時20分ごろの局面。長谷部四段に話を聞きました。
「64手目△3六歩に▲4五桂が通るなら先手よしと思いましたが、▲5六桂だったということはバランスがとれている局面だと思います。本譜も激しくなりそうです。図から△4三桂▲7五角△7四飛▲4四銀△7五飛▲同歩△6六桂打▲4八玉△7八桂成▲同銀(参考図)が予想される進行で、形勢に差がついていてもおかしくないのですが、すぐにはわからないほど難しいです。▲7八同銀の局面は駒の損得もありません」
図から△4三桂に▲4四銀は△6六桂▲同銀△4四飛で銀を抜かれてしまいます。長谷部四段の予想手順にある▲7五角はその防ぎになっており、以下▲4四銀△6六桂は▲同角で銀にヒモがつきます。




渡辺王将は押されながらも6二にクサビを残しました。広瀬八段は図の局面で頭を抱えています。後手が3筋を封鎖して先手玉をしばったとして、そこで後手玉が詰むかどうか。いよいよ互いの玉の詰む詰まないが絡む変化になります。














12時30分、図の局面で渡辺王将が16分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺4時間50分、△広瀬5時間52分(持ち時間は各8時間)。昼食は渡辺王将が鴨南ばんそば、広瀬八段が与一和牛A5焼肉重。対局は13時30分に再開されます。





△8二角(図)は読みづらい手で、▲6四歩で止まってしまいそうに見えますが、▲6四歩△6六桂打▲同銀上△同桂▲同銀△6四飛▲6五歩△同飛!▲同銀△3七角成▲8四桂△6六桂▲6七玉△7八桂成で変化図となり、以下▲7二桂成は△6六銀▲同玉△5五金▲7五玉△6五金から先手玉が詰みます。ただ、変化図に至る前に先手に好手順があると、大量に駒を渡した分だけ反動が大きくなります。



