2019年1月25日 (金)

前夜祭(2)

Zenya07 (主催者挨拶。齊藤善也・毎日新聞社常務取締役大阪本社代表)
「高槻市では初のタイトル戦になります。高槻市は市制75周年を迎えられまして、日本将棋連盟様と将棋普及において包括連携を取られ、自治体としては全国で初の試みとなりまして、大変素晴らしいことだなと思っております。昨年は大阪北部地震や台風21号など、高槻にお住まいの皆様も大きな被害を受けられ、まだ復興の真っただ中にあるわけですが、こういった明るいニュース、そしてまた前に進む力を後押しできるような形で伝わっていけば、将棋の普及においてもありがたいことだなと思います」Zenya08 (同。磯部亨・スポーツニッポン新聞社取締役大阪本社代表)
「高槻市で初めてタイトル戦が行われるにあたりまして、その記念すべき対局が歴史ある王将戦で行われるということで、主催者の一員として大変うれしく思います。ちょっと将棋からは離れてしまいますが、久保王将は大の阪神ファンで大のゴルフがお好きで、渡辺棋王はヤクルトファンで競馬がお好きということで、スポーツ新聞紙であるスポニチにとっては、ある意味、理想的なおふたりの対戦であります。高槻市様が昨年、市制75年とのことで大変おめでたいことでありましたが、私どもスポニチもおかげさまで2月1日に創刊70周年を迎えます。これもひとえに皆様方のご支援の賜物だと思っております」Zenya09 (同。脇謙二・日本将棋連盟常務理事)
「昨年、9月、日本将棋連盟は高槻市様と包括連携を取らさせていただけることとなりました。簡単に言えば、高槻市様が将棋の普及にご協力いただけることでして、大変ありがたいことで感謝しております。昨年12月には第1回桐山清澄九段杯将棋大会を開催させていただきまして、大変たくさんの人にご参加いただき、大成功を収めました。この2月には日本将棋連盟の子供スクール高槻校を開校させていただきます。本局の記録係である古森四段も講師のひとりでして、こちらのほうもたくさんのお問い合わせや申し込みをいただいておりまして、非常にありがたいことです。そしてこの王将戦第2局、いよいよ明日対局を迎えるに当たりまして、大変感慨深い思いです。振り飛車党の久保王将と、居飛車党の渡辺棋王の対戦ということで、アマチュアに最も好かれる対抗形が見られるのではないかと思っております」Zenya10 (歓迎挨拶。濱田剛史・高槻市長)
「ようこそ高槻においでいただきました。心より歓迎申し上げます。将棋ファンが誰もが知っている数々のエピソードが生まれたこの王将戦が、高槻市史上初のタイトル戦になったということで、高槻市民はもちろんのこと、私も一将棋ファンとしましても大変うれしく思っております。この第2局が高槻市ゆかりの桐山清澄先生、浦野真彦先生、古森悠太先生にお立会いいただけるということで、高槻を上げて盛り上げていきたいと思っている次第でして、お立会いいただける先生方に重ねて御礼を申し上げます」Zenya11 (同。笹内和志・高槻市議会副議長)
「将棋界を取り巻く環境はこの2年ほどでずいぶん変わったのではないでしょうか。藤井聡太七段のプロデビューから無敗の29連勝や、最速、最年少、最高勝率での通算100勝達成は、世間で大きな話題となり、多くの人が将棋界や棋士について関心や憧れを持つようになったと思います。また、最近では新聞やテレビだけでなく、インターネットなどの媒体によって将棋中継を選び見ることができるようになり、今後も多くの棋士の活躍を見る機会が増えることと思います。皆様方のご活躍を期待しております」Zenya12 (来賓挨拶。金田忠行・高槻市観光協会代表理事)
「全国から多くの方に前夜祭にお集まりいただいて、心より歓迎申し上げます。高槻市において王将戦が開催されることとなり、高槻市内においても将棋に対する注目度が否応もなく上がっており、観光事業を通じて地域の活性化に取り組む私どもにおきましても、新しい1ページの始まりと強く期待しております。高槻城からはこれまで、江戸時代の将棋の駒が多数発掘されておりまして、高槻市において将棋は古くから広く親しまれてきた伝統文化と言えます。将棋文化が魅力のひとつとして次世代に受け継がれていくよう、高槻市とともに今後ますます努力していきたいと考えております」

(書き起こし:潤記者、写真:飛龍)