(関係棋士登壇。左から副立会人の浦野八段、久保王将、立会人の桐山九段、渡辺棋王、記録係の古森四段)
(たかつき観光大使から花束贈呈。右が粟津咲さん、左が下道未羽さん) (華に囲まれての記念撮影) (高槻市富田の清鶴酒造、寿酒造の清酒も記念品として贈られた)
(久保王将挨拶)
「王将戦第2局の前夜祭に大勢の皆様にお集まりいただきましてありがとうございます。高槻市長様には去年、あるイベントの際にお話をさせていただきまして、そのときに将棋の話がすごく出たんですね。将棋界のことを話すことはたまにあるのですが、市長は『角道を止めて振り飛車をやると、角を狙われて困る』と、すごく具体的な話をされまして、こんなに将棋が好きな方が市長でいらっしゃるのは本当にありがたいことで、長きにわたって市長を続けていただいて将棋界を応援していただければと思う次第であります。
高槻はこのところ3年ほど続けて来させていただいていまして、というのも知り合いで山を持っている方がいまして、たけのこ狩りにいつも呼んでいただきまして、高槻駅から10分、15分ぐらい歩いたところでたけのこを取って食べてということで、それがまたおいしくて、自分の中でも自然に触れ合えて1日リラックスできる土地だなと、今日はそのときのことを思い出しながら来ました。
明日からの対局は山水館様で対局させていただきますが、すごく静寂ななかでいい対局ができるように思います。1局目は敗れてしまいましたが、明日からの第2局の対局では皆様の前でいい内容の棋譜を残したいと思います。応援よろしくお願いします」 (渡辺棋王挨拶)
「本日は王将戦第2局の前夜祭にこのようなたくさんの方々にお集まりいただきましてありがとうございます。こちらでは初めてのタイトル戦ということで、私ももちろんこちらで指すのは初めてなんですけど、今日は昼間に古墳のほうに皆で見学に行きまして、1500年ほど前のものがいろいろと展示されていたりなど、なかなかそういった人々の暮らしですとか歴史などに触れる機会はありませんので、大変貴重な経験をさせていただいたと思っています。この王将戦も間もなく70期を迎える歴史と伝統のある棋戦で、この高槻市でこの王将戦の対局ができるということを非常にうれしく思っております。対局場のそばは車も通らないような静かな場所で、恐らく明日からは川の音しか聞こえないような静かな場所で指せるということで、将棋に集中できる環境をご用意していただいたことにありがたく思っています。七番勝負はまだ開幕したばかりですが、これからますます1局の比重が大きくなっていきますので、より一層集中して頑張っていきたいと思います。明日からの対局は土曜日、日曜日の対局ということで、大盤解説会にも大勢の方にお越しいただけると思いますので、そういった方々の期待に応えられるような将棋を指さなくてはいけないと思っております。今日からの3日間よろしくお願いします」 (乾杯の挨拶を述べる樽井弘三・高槻市教育委員会教育長。将棋は礼に始まり、礼で終わる。相手に対する敬意を忘れない素晴らしさがあると述べた)(乾杯!)
(書き起こし:潤記者、写真:飛龍)