2017年1月
朝一の控室
封じ手開封(2)
封じ手開封(1)
封じ手は▲6九飛
封じ手は▲6九飛でした。控室に戻った北浜八段は「いま回るのですか、ちょっと意外でした」とひと言。
対局2日目スケジュール
(鳥飛ぶ田能遺跡)
おはようございます。本日の尼崎は最高気温6度。昨日は一時的に雪が見られましたが、本日もそのような予報です。
対局2日目のスケジュールは下記のとおりです。
09:00 封じ手開封、対局再開
10:00 現地大盤解説会開始
10:30 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
(スポーツニッポン紙面。昨日、紙面用の記念撮影が行われていた)
【第2局 桂を交換、開戦間近 | 毎日新聞】
http://mainichi.jp/articles/20170124/ddm/041/040/101000c
【久保九段初手振り飛車 郷田王将気迫ある少考 王将戦第2局 | スポニチ SponichiAnnex】 http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/01/24/kiji/20170123s00042000326000c.html
【掲載済みの各種情報記事】
現地大盤解説会 将棋プレミアム Twitter解説
控室の封じ手予想
いちばん多く示されたのは(A)▲7三角でした。着実に馬を作る狙いです。桐山九段、井田三段、長谷川女流二段、シャンプーハットてつじさんの4名が「自身が指すなら」として予想手にしています。
「45手目▲6五桂と跳ねたからには、封じ手は▲7三角だと思います。以下△8一飛には▲6二角成ですが、そこで郷田さんの指す手が悩ましいんです」(桐山九段)
また「久保先生なら」という視点で(B)▲6九飛の声も数名から挙がりました。飛車の活用を目指します。Twitter解説の八代五段も「▲5八金の銀取りが受けにくそう」とのことで、有力だと見ています。
またほかの手として、北浜八段は(C)▲4七桂を候補にしました。(A)▲7三角から馬を作ったあとで自陣桂を設置する手順は考えられていましたが、このタイミングだとどこに違いが出るのでしょうか。
「▲4七桂と予想しておきます。▲3五歩の攻め(△同歩▲同桂が金銀両取りになる)はほぼ実現します。後手は△4二金引であらかじめ受けたいところですが、それは▲7一角が生じてしまいます」(北浜八段)
以上で対局1日目分のブログ更新を終了致します。
ご観覧いただき、誠にありがとうございました。明日は朝9時から対局再開です。
封じ手の様子
封じ手
封じ手時刻の18時よりも前に、久保九段が記録係に封じ手の準備をうながすような仕草を見せました。局面が動かぬまま定刻を迎え、立会人の桐山九段から49手目を封じるように告げられると、久保九段は「はい」と封じる意思表示をしました。久保九段の封じ手の考慮時間は41分。よって1日目の通算消費時間は▲久保3時間50分、△郷田3時間43分。対局は明日24日(火)の9時に再開します。
久保九段、決断の仕掛け
対局1日目は仕掛けに至る前に封じ手になる、との予想もありましたが、ここで久保九段が仕掛けました。
(笑顔が多い桐山九段だが、このときは棋士の眼差しを盤面モニターに向けていた)
「△6五同桂▲同歩△同銀だと▲7三角がありますし、この▲6五桂を放置すると▲5一角が気になりますね。対して△7二飛では受けただけになりますので、▲8六歩と攻められることも後手は考えなければなりません。久保さんとしては、動いたからにはもちろん成算があるのだと思います。非常に悩ましい局面ではありますが、どちらかを持つとするならば、私は先手ですね。ここは形勢に優劣がつくであろうところなので、郷田さんも長考すると思います」(桐山九段)
桐山九段が見解を示したあと、実戦は△6五同桂▲同歩△同銀と進みました。
「後手は46手目△6五同桂以外の手だと守勢になってしまうので、敵の手に乗って反撃しようと。狙いはどこかで△5五歩です。ただし▲7三角がありますので、すぐに成立するかは難しいところですが。お互いに指せると見ているはずの激突ですから、これは面白いですよ」(桐山九段)
「45手目▲6五桂は決断でしたね。これはもう千日手になる心配はなさそうです」(北浜八段)