2014年1月

2014年1月24日 (金)

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12時30分、昼食休憩に入った。昼食の注文は渡辺王将がつけとろろそば、羽生三冠がミックスサンド、ホットコーヒー。つけとろろそばはメニューにはないが、昨夜の夕食で出たものに渡辺王将が目をつけて頼んだそうだ。対局は13時30分に再開される。

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ホテルロビーでは記念扇子が販売されている。前夜祭の色紙には渡辺王将が「快戦」、羽生三冠が「洗心」と揮毫していた。渡辺王将は強敵との対局に全力を尽くし、羽生三冠は第1局の敗戦を洗い流して本局に臨む。

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先手は玉側に金銀を集め、厚みのある陣形を作り上げた。対する後手は低い陣形から攻めをうかがっている。駒組みが続き、2日がかりの長い序盤戦が続く。
「後手はもうちょっと堅く囲うんじゃないでしょうか」と話すのは佐藤秀七段。駒組みが続けば、「後手のほうが価値の高い手が多い」と話す。その差になっているのが7七の桂。先手はこの守りの桂を跳ねているために玉の囲い方が難しい(端が薄いので、▲7九玉と囲っても危険地帯に近づく意味がある)。一方、後手は△3三銀~△3一玉と自然に玉を固めていける。5四の銀は△4四歩~△4三銀と引きつけて守りに使うことも、△6三銀と引いてバランスを取ることもできる。先手は現状の厚みをどう生かすか、方針を問われる局面といえそうだ。
11時10分、羽生三冠は席を立っている。対局室では渡辺王将がひとり盤に向かっている。

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1日目で羽生三冠が封じた局面が再現されると、佐藤義八段が「それでは、封じ手を開封いたします」と言って立ち上がった。2通ある封筒にはさみを入れ、封じ手用紙を広げる。
「封じ手は▲6六歩です」
羽生三冠が封じ手を着手する。佐藤義八段は封じ手用紙を渡辺王将に示した。佐藤義八段が「それでは、2日目の対局を再開してください」と告げて、2日目が始まった。

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駒を並べ終え、渡辺王将が余り歩を駒箱にしまう。ひと呼吸おいて佐藤義八段が「それでは1日目の指し手を並べてください」と告げた。記録係の梶浦三段が棋譜を読み上げ、二人が1日目の指し手を盤上に再現していった。

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渡辺王将は8時50分ごろ、羽生三冠は8時52分ごろに入室。1日目と同じように渡辺王将が駒箱を開け、二人は駒を並べていく。1日目に比べて、二人の表情はやや険しくなっているように思えた。

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