2014年1月
2014年1月12日 (日)
羽生三冠、自身の前例を選ぶ
68手目の分岐点、羽生三冠は△4四歩を選びました。昨年12月の永瀬拓矢六段戦で、羽生三冠は△4四歩を指して敗れています。羽生三冠の研究手順に注目です。
分岐点
1日目午後の対局が始まる
休憩中の対局室
1日目の昼食
昼食休憩に入る
図の53手目▲3七角の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺50分、△羽生2時間15分。対局は13時30分に再開します。
掛川城
早い進行
真田七段に聞く現代矢倉戦
10時55分現在、局面は41手目▲3八飛まで進みました。副立会人の真田圭一七段に相矢倉戦についてうかがいました。
「いまの相矢倉はどちら側を持っても行くところまで行きますね。森下システムですと、どうやっても一局という展開もあるのですが、▲3七銀ですと終盤まで行く変化が多いんです。どこで手を変えるかという世界です。事前の用意があるのかが特に後手は問題になります。先攻されるのは避けられないんです。それに、中途半端に折り合うとすぐ悪くなってしまう。矢倉戦を受けて立つだけに羽生三冠には予定があるのでしょう。
先手は無難にやっていてもよくなりやすいんです。1手の差があり、先攻できるのが大きいです。現代の将棋は1手のリードが目に見えますから。先手は互角に折り合いやすいので新手を出すのは後手になりやすいんです。ただ、いまの時代はすぐに調べられてしまいますから、実戦の場でどれだけ出せるか。森内さんは受け身ながら準備して竜王戦で渡辺さんに勝ったのがすごいと思います」