2014年1月

2014年1月13日 (月)

106渡辺王将が駒を捨てて攻めようとしています。歩切れと持ち駒の少なさが気になりますが、細い攻めをつないでいくのが渡辺王将の強さ。予断を許さない状況です。控室では田中寅九段と青野九段が検討します。

B007 (継ぎ盤は2面。向かって左が検討用、右が現局面)

B012 (青野九段は静岡県焼津市出身の棋士)

9696手目△3二金まで進みました。

96s1▲永瀬-△羽生戦の感想戦は(1)▲6九金△3三金▲6五銀打△2二玉(参考1図)ですが、この変化は「後手を持ちたい」と真田七段。

96s2控室の検討手順は(2)▲3二同成桂△同玉▲6九金△6六飛(参考2図)。これも先手の指し手が難しいようです。△6六飛以下、候補手は▲7一角、▲7九金寄、▲6七銀。
(a)▲7一角は△6九飛成▲7九金打(▲6八金打は△6六角▲7七角成△同銀)△6二飛▲6八銀△7八竜▲同金△6六桂が△7八桂成以下の詰めろ。
(b)▲7九金寄は△4六角と置かれるくらいでも先手がいやな形になります。「先手は歩がないのがなあ」と田中寅九段。
(c)▲6七銀は△6一飛で▲7一角を消されるのが気になります。

9311時10分の局面。封じ手から5手進みました。▲永瀬-△羽生戦の感想戦で示された手順であり、控室の検討でも本線とみられていました。

「ここから数手後の局面を対局者がどう判断しているか。どちらかが倒れている可能性もあります。ここまできて難しい勝負という将棋のほうが少ないですから」(真田七段)

「昔は序盤の知識が少なかったので、このような終盤戦の局面ではもう残り時間がなかったんですよ。だから読みだけでなく大局感で指すこともありました。『こちらのほうが手厚いだろう』といったようにね。今はそうはいかない」(田中寅九段)

A031_2

A055

B006 (現地大盤解説会は朝から大入り)

B018 (すでに立ち見も出ている)

B014 (田中寅九段が手にしているのは封じ手の実物)

B024 (「前から順に回してください」と田中寅九段。封じ手を間近で見る機会は多くない)

B031 (真田七段と田中寅九段のダブル解説)

B040 (第一会場が満員のため、すぐ近くの「竹の丸」に第二会場が設けられた)

B037 (ここではインターネット中継が見られる。現地棋士の解説会も調整中)

【現地解説会】

■日時
  第2日目:1月13日(月・祝)10時00分~対局終了まで
■会場
  大日本報徳社大講堂 ※地図はコチラ (NAVITIME提供)
■参加費
  1月13日 1,500円 ※高校生以下無料
■申込方法
  当日受付(先着順)
■定員
  150人
■備考
  専用駐車場はありません。市内有料駐車場をご利用ください。

【大阪・スポニチプラザ】

大阪の「スポニチプラザ」で大盤解説会が行われます。詳細はこちら
解説は淡路仁茂九段、聞き手は村田智穂女流二段です。

【ニコニコ生放送2日目】

ニコニコ生放送2日目の解説者は行方尚史八段、聞き手は安食総子女流初段、。URLは以下です。日本将棋連盟モバイルのTwitterアカウントでは、解説の一部をテキストでお伝えします。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv164035745

Nico2

渡辺明王将は8時49分、羽生善治三冠は8時54分に対局室に入りました。

A009 (渡辺王将)

A041 (挑戦者・羽生三冠)

A004 (対局者が入室する前、田中寅九段は棋譜を確認していた)

A046_2 (駒を並べて前日の指し手を再現する。1日目は87手まで進んだ)

A027