2014年1月

2014年1月23日 (木)

大田原市は栃木県北東部に位置する市。2005年10月に湯津上村、黒羽町と合併した。市のほぼ中央を流れる那珂川によって地域が二分されており、中西部は那須野ヶ原の平野部にあり市街地、東部は八溝山系の山間部となっている。源平合戦「屋島の戦い」で活躍した武将・那須与一と縁の深い土地であり、俳聖・松尾芭蕉が「奥の細道」紀行で最も長期間逗留した地としても知られる。
大田原市での王将戦開催は今年で9期連続。対局場には2006年に那須野ヶ原ベルビューホテル、それ以降はホテル花月が使われている(下記参照、対局者の肩書き・段位略)。

 2013年2月19・20日 第4局 渡辺明-佐藤康光
 2012年1月26・27日 第2局 久保利明-佐藤康光
 2011年2月9・10日 第3局 豊島将之-久保利明
 2010年1月28・29日 第2局 羽生善治-久保利明
 2009年2月10・11日 第3局 深浦康市-羽生善治
 2008年1月17・18日 第1局 久保利明-羽生善治
 2007年1月11・12日 第1局 佐藤康光-羽生善治
 2006年1月12・13日 第1局 羽生善治-佐藤康光

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(ホテルロビーから望む那珂川)

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互いに飛車先を突いたことで、戦型は相掛かりに進んでいる。羽生三冠の注文に渡辺王将が応えた格好だ。二人の相掛かりといえば、打ち歩詰めで逃れた2008年の竜王戦七番勝負第4局を思い出す。その後は2011年の王座戦五番勝負で1局指され、本局はそれ以来。相掛かりは他の戦型に比べると定型がなく、構想力が求められる。どのような勝負になるだろうか。

定刻の9時、立会人の佐藤義八段が「時間になりました。羽生三冠の先手でお願いします」と告げて対局が始まった。羽生三冠の初手は飛車先を突く▲2六歩。渡辺王将も同じく飛車先を突く△8四歩で応えた。

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1日目朝、対局室には多くの関係者が詰めかけていた。8時51分に渡辺王将が、8時53分に羽生三冠が入室。礼を交わしたのち、渡辺王将が駒箱を開けて対局の準備が始まった。

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対局の様子はニコニコ生放送で中継される。1日目の解説を担当するのは中座七段、聞き手は本田女流三段。

中座真七段>【戦型予想】おはようございます。本局の戦型予想ですが、矢倉の定跡形が大本命です。期待を込めて横歩取りになってほしいと思っています。
2014年1月22日 (水)

両対局者の挨拶が終わり、乾杯。来場者は棋士とのひとときを楽しんだ。19時20分ごろ、両対局者が明日の対局に備えて退出。前夜祭も閉会した。

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■乾杯
藤田紀夫 大田原市議会議長

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(敬称略)