2025年8月19日 (火)

18時の封じ手時刻を前に、立会人の中田功八段と副立会人の稲葉陽八段が対局室に向かったあと、藤井王位が▲6四馬と引きました。封じ手時刻をすぎても藤井王位が考えると見られていただけに、早い決断です。

永瀬九段はあぐらになって盤面を見つめています。

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(宗像ユリックスのメタセコイア並木)

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図は△4二飛と浮いて、角にひもをつけた局面。
「△4二飛はいい手ですねえ」と立会人の中田功八段は感心します。「終盤戦になると桂馬は大駒。次に△8三金と桂馬を取れると後手が指しやすくなります。▲7一桂成と指せば桂馬は取られませんが、1手パスになりかねません。

また中田功八段は「8四金は先手玉の入玉を阻止する大事な駒なので、これを攻められるようなことになると後手はまずいですね」と話しています。

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(17時ごろの控室。稲葉陽八段、藤井奈々女流初段が継ぎ盤を囲む様子を中田功八段が見守る)

伊藤園お~いお茶杯王位戦第4局の11時35分頃~12時30分に発生した中断について報告いたします。
 
対応に当たったスタッフからは、次のような報告がありました。
まず、対局場に流れた音声を関係者が確認したところ、解説など盤上や指し手に関する内容はないとわかりました。
トラブルの原因は、対局室隣の音響設備の受信機が館外の電波を受信してしまい、音声がスピーカーから流れてしまったことです。
再発を防止するために、音響設備、そして念のため館内全体のスピーカーも電源を切って対応いたしました。

引き続き、本局をお楽しみください。

宗像ユリックスは敷地面積28万平方メートル、年間来場者数100万人を超える複合施設です。

対局が行われているのは本館。ほかにプール、公園、テニスコートなどがあります。

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(宗像ユリックスの施設内案内図。とにかく広い)

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(対局が行われている本館)

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(「サーキット」は1周200メートルの全天候型トラック)

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(室内プールやトレーニングジムが入る「アクアドーム」)

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(古墳広場だけで約5000平方メートルある。右奥が本館)

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(古墳をかき分け、本館に戻る)