前夜祭~花束、記念品贈呈~
前夜祭~対局者あいさつ~
関係者あいさつのあと、両対局者が明日の対局に向けて、抱負を語りました。
(藤井聡太王位)
「長崎にくるのは初めてで大変楽しみにしておりました。今回は九州新幹線に乗りまして、愛知からだと5時間くらいかかるので早起きをして、景色などを楽しめたと思います。平和公園では平和の尊さ、その大切さを改めて実感しました。また、長崎電気軌道の車庫では古いものを見せていただき、長崎の市電が多くの方に愛されていることを感じました。シリーズの中盤戦ということで、一局一局が大切になってくると思います。第3局までの経験を生かして、互角の局面が続く充実した将棋を指せればと思います」
(伊藤匠二冠)
「長崎県には初めてやってきました。長崎というと昔から海外との交流がさかんで、いろいろな国の文化を積極的に取り入れたまちという印象があります。『ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート』は和と洋の雰囲気が入り混じって、非常におしゃれだなと思います。平和公園を見学させていただいて、自分が当たり前のように将棋に集中させていただいている環境に、感謝の気持ちを持ちました。わたしにとって黒星がひとつ先行していて勝負どころかなと感じています。どうしても心に曇りがある状態だとよくないなと感じますので、ホテルからの素晴らしい眺めを見て澄んだ心で盤上を見つめて、よい指し手を積み重ねていければなと思います」
前夜祭~関係者あいさつ~
(田川大介・西日本新聞代表取締役)
「王位戦が長崎市で開催されるのは2012年以来、14年ぶり(第53期王位戦七番勝負第3局▲羽生善治王位ー△藤井猛九段戦)となります。今回の第4局は藤井王位が防衛に向けて大きく前進するのか、それとも伊藤二冠が再び星を五分に戻すのか。シリーズ全体を左右する、極めて重要な一局となります。今期の王位戦が長崎の夏の記憶に残るような名勝負となることを期待しています」
(佐竹康峰・日本将棋連盟常務理事)
「将棋連盟といたしましても復旧、復興に支援を少しでもできればと思っています。長崎の地において、多くのみなさまの支えによって対局ができますことを感謝しております」
(鈴木史朗・長崎市長)
「王位戦は長い歴史と伝統を受け継いできた格式の高いタイトル戦で、長崎で開催されるのはとても名誉なことです。長崎は『和華蘭』が融合した独特なまち。長崎の食の文化をご堪能いただければと思います」
(品川長久・株式会社伊藤園 執行役員中四国九州地域営業本部長)
「わたしは長崎の壱岐の出身です。佐々木大地さんが同じ対馬出身で、かなり親近感を持っています。将棋ファンだけでなく、地域のみなさまにも歴史あるタイトル戦を身近に感じていただければ幸いです」
こども記者取材
検分
関係者は陸路と空路に分けて、それぞれ長崎入りしました。市内の平和公園と路面電車見学を行ったあと、ホテルに移動して検分に臨みました。検分は、タイトル戦の前日に、対局者自身が立会人とともに対局会場を確認する作業です。使用する盤や駒を実際に手に取り、感触や指し心地を確かめるほか、部屋の日差しの入り方、室温や照明の具合までをチェックします。盤の位置や、記録机の配置を調整する場合もあり、まさに翌日の対局を万全の状態で迎えるための下準備です。タイトル戦は全国各地の旅館やホテルを会場に開催されるため、検分の内容もその土地ならではです。慣例として対局前日の夕方に行われ、そのあとに前夜祭が開かれるのが一般的な流れとなっています。



















