2024年5月14日 (火)

31図の局面で11時を過ぎ、そのまま佐々木七段が30分以上の時間を使っています。
後手の手が広い局面で、本日、東京・将棋会館で対局立会人を務める金沢孝史六段は、単に△6六歩、または△5五同角▲同歩に△6六歩を予想しています。次に△7六銀と出て△6七歩成を狙えば、後手の攻めが続きそうです。

016_800 (朝の佐藤九段)

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紅組の▲石井-△豊島戦は角換わりから相早繰り銀の将棋になりました。上図は▲1六歩に対して△5二玉と上がったところ。代えて△1四歩が多数派でした。中住まいはバランスを重視しており、△4二玉と比べて攻めの銀に対して当たりを避けています。先手も対抗して▲5八玉と上がりました。

Dsc_0050(初手▲2六歩を指す石井七段。石井七段は▲7六歩から矢倉を目指すことも多い)

Dsc_0047(2手目△8四歩を突く豊島九段)

Oui202405140501_16紅組の▲藤本-△斎藤慎戦は先手の藤本五段が雁木を見せたところ、斎藤八段は大胆に角を天王山に飛び出しました。その後は7三に収まり、先手雁木、後手矢倉で駒組みが進んでいます。

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Saitou03 (斎藤慎八段は大胆な角の動きで手得を図った)

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図は▲森内俊之九段-△西川和宏六段戦、▲9八香を見た西川六段が3二から4二に飛車を動かしたところです。先手が居飛車穴熊を目指したのに対して後手は△4五歩から揺さぶりをかける手順を見せました。

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(初めての挑決リーグで2勝目を目指す西川和宏六段)

先手の佐藤九段が3手目▲7五歩から三間飛車に振り、対抗形となりました。後手の佐々木七段は右四間に構え、10時30分過ぎ、6分の考慮で△6五歩と突きました。

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(佐々木七段が△6五歩から開戦。直前まではノータイムで指し進めていた)

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図は10時30分過ぎの局面です。戦型は横歩取り。後手の飯島八段が飛車先交換を保留して△5二玉と上がる工夫を見せたことで、類例の少ない将棋になっています。

Dsc_37341 (初手▲2六歩と指す羽生九段)

Dsc_37391 (2手目△8四歩と指す飯島八段)