2019年9月10日 (火)

15時過ぎ、対局者におやつが運ばれました。注文は木村九段が「ショートケーキ」と「アイスコーヒー」、豊島王位が「練り切り」と「抹茶」です。

Img_7021 ショートケーキとアイスコーヒー。

Img_6928 練り切りと抹茶。

Img_7025 おやつの食レポは佐々木勇七段がお仕事中のため高野智四段にバトンタッチ。
「え、私が食べちゃっていいんですか?」(高野智四段)
「弟弟子の食べ過ぎが心配なので、高野くんが食べてくれたほうがいいんです」(勝又六段)

57_2図は14時40分頃の局面。ここまでの消費時間は▲木村6時間2分、△豊島6時間6分(持ち時間は各8時間)
検討陣は△3七歩成にすぐ▲7八飛を予想していましたが、木村九段は▲3七同桂△5五角に▲7八飛としました。次に△3七角成と王手で桂を取られるため損に見えますが、以下▲4八金△1九馬に▲4六銀(参考1図)が好手と控室の勝又六段。
▲4六銀は▲3九飛の馬金両取りを見せつつ、馬筋を止めて▲8二飛や▲8二角の狙いも作っている。
「なるほど▲4六銀がぴったりなんですね。その局面は後手が三枚換えの駒得ですが、それでも先手を持ちたいです」(勝又六段)

61Img_7014 控室には木村九段の愛弟子の高野智史四段が来訪した。

Img_7004 佐々木勇七段による現地大盤解説会が14時過ぎに始まった。

Img_7002 聞き手は王位戦観戦記者の相崎修司さんが務めている。

Img_701014時15分の時点で197人の入場者がいて、開始早々に立ち見が出るほどの大盛況に。陣屋での大盤解説会では過去最多とのことだ。

52昼食休憩明けの△3五歩に先手が▲同銀と応じ、後手は△3六歩と攻めました。▲3五同銀に△6六角を予想していた控室の検討陣はまたも意表を突かれた形です。

Img_6996 昼食休憩明けに勝又清和六段が控室に来訪した。

Img_7001 弟弟子の佐々木勇七段と席を並べて検討中。

検討陣は図から▲6七歩△3七歩成に▲7八飛を予想し、その局面は先手持ちの見解を出しました。最後の▲7八飛が幸便な一手で、先手陣がスッキリしていると評判です。
「まあ、私も佐々木くん(勇気七段)も自己中心的なタイプなので、結論を早く出し過ぎているかもしれませんが。とはいえ▲7八飛の局面は見ればみるほど先手がよく見えますねえ」(先崎九段)

Img_6977 木村九段は再開の5分前には対局室に戻っていた。

Img_6980 豊島王位は13時27分頃に入室。

Img_6983

Img_6991 再開が告げられると豊島王位がすぐに手を伸ばした。控室で予想されていた△6六角や△5七とではなく△3五歩を着手。

Img_6992 △3五歩を見た木村九段は、おしぼりで手を拭いて一息ついていた。

Img_6966_2

昼食休憩の局面について先崎九段に読み筋を聞きました。

「現局面では△6六角が候補ですが、豊島王位は△5七とと寄る手を考えていると思うんですよ。ただ、歩を取ると▲5四歩と玉頭を攻められる恐れがあるのがどうかと。また、▲5八歩と受けられたときも難しい。そこで△6七桂▲同歩△6八角▲6九玉△8六角成が詰めろですが、それは▲5七歩(参考1図)と、と金を取られてうまくいかないんです。なので△8六角成に代えて△6七と(参考2図)でどうか。これは相当な攻めだと思いますが、それでも▲5七歩と抵抗されると難しいですね。戻って▲5八歩には△5五角もあって、以下▲5七歩△8八角成なら、△6六角▲6七歩△8八角成の変化よりも歩を得しますが、△5五角に▲7七歩(参考3図)と受けられたらどうするか難しい。△5七とと寄りたいですが、考えることがかなりたくさんあるので時間を使うわけです」(先崎九段)

Photo

Photo_2

Photo_3