2019年9月10日 (火)

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七番勝負第6局は木村九段が勝ちました。終局時刻は19時1分。消費時間は▲木村九段7時間54分、△豊島王位7時間59分。木村九段が持ち味を発揮して3勝目をあげ、フルセットに持ち込みました。第7局は9月25・26日(水・木)、東京都千代田区「都市センターホテル」で行われます。

101手数は100手を超えました。▲7四歩まで残り時間は▲木村18分、△豊島12分。
「大差なんですが、後手玉がすぐに詰むという将棋じゃないので、まだ投げないでしょう」と先崎九段。敗勢の将棋でも、最後まで最善を尽くすのが豊島王位のスタイルです。

81図は17時20分頃の局面。残り時間は▲木村43分、△豊島45分。
控室では先手がはっきりよくなったと見られています。継ぎ盤の後手番を持つ出口四段は「後手を持って指す手が見えません。かなり苦しくなったと思います」と語っています。

Img_7036 控室の様子。

69図は16時50分頃の局面。▲8五金までの消費時間は▲木村7時間11分、△豊島6時間59分(持ち時間は各8時間)。
木村九段は▲7五飛打から▲8五金と相手の攻め駒を根こそぎ取りにいく方針に出ています。

Img_7034 控室には出口若武四段が来訪した。

Img_7030 西山朋佳女王(右)と中村真梨花女流三段(中央)も来訪。対局が佳境を迎えるとともに控室も賑やかになってきた。

65図は16時35分頃の局面。▲7四歩までの消費時間は▲木村7時間1分、△豊島6時間58分(持ち時間は各8時間)。いよいよ両者の持ち時間が残り1時間ほどになりました。
37分の考慮で指された▲7四歩は桂を跳ねてこいという強い手。木村九段が決着に向けて踏み込みました。

63図は15時40分過ぎの局面。▲7六金までの消費時間は▲木村6時間24分、△豊島6時間44分(持ち時間は各8時間)。
高野智四段に現局面の見解と形勢を聞きました。
「1手前の△5四桂は△6六桂打の狙いも見えますが、それよりも▲4六銀と引かせたくないという意味だと思います。形勢は先手持ちですが……そうですね、6対4と7対3の間ぐらいでしょうか。優勢ですが、勝つまではまだ大変という印象です」(高野智四段)

▲7六金が指される前に高野四段が読んでいた順は▲7四歩△6五桂▲7六金と桂を跳ばせて取りにいく順でした。桂を呼び込むためリスクのある順で「実戦的にはやりづらい順ですが、これでも指せそうです」と高野四段は見ていました。
実戦の▲7六金は、次に▲7四歩を見せている手。先に▲7四歩と打つ順よりは柔らかい手と言えそうです。

Img_6678 陣屋の源泉。飲泉許可が出ている貴重な源泉だ。