図は14時40分頃の局面。ここまでの消費時間は▲木村6時間2分、△豊島6時間6分(持ち時間は各8時間)
検討陣は△3七歩成にすぐ▲7八飛を予想していましたが、木村九段は▲3七同桂△5五角に▲7八飛としました。次に△3七角成と王手で桂を取られるため損に見えますが、以下▲4八金△1九馬に▲4六銀(参考1図)が好手と控室の勝又六段。
▲4六銀は▲3九飛の馬金両取りを見せつつ、馬筋を止めて▲8二飛や▲8二角の狙いも作っている。
「なるほど▲4六銀がぴったりなんですね。その局面は後手が三枚換えの駒得ですが、それでも先手を持ちたいです」(勝又六段)
控室には木村九段の愛弟子の高野智史四段が来訪した。