局面が動く 上図は先手の飛車先交換に△2三歩と追い返し、▲2五飛と五段目に構えたところ。森内九段はすかさず「あまり見ない」と反応しました。▲3八角や▲4七角から▲7五歩で桂頭を攻める狙いがあり、後手はゆっくりしていられないと指摘します。 △5五銀▲5六歩△4六銀▲4五桂△4四歩で桂が捕まったところ、永瀬九段は▲4三歩と垂らしました。▲4二歩成△同金▲2三飛成で竜を作る狙いがあり、△4三同金も竜を作られます。 (テンポよく進める永瀬九段。研究手順と思われる)
1日目午前の控室 (森内九段は封じ手封筒の準備をしていた) (武市七段も署名) (書き上がった封筒。封じ手まで出番を待つ) (武石七段が清水女流七段に必至問題を出題していた)日本将棋連盟会長でもある清水女流七段は、正解するとしばらくして控室をあとにしました。出題された必至は来月上旬発売の『将棋世界』誌10月号に掲載される予定です。
1日目午前のおやつ 10時、両対局者に午前のおやつが出されました。両者ともに季節の和菓子と抹茶で、藤井王位が藍しじら、永瀬九段は初秋。藍しじらは藍染めエキスを使い、しじら織をイメージして作られ、初秋にはなると金時が使われています。永瀬九段はほかにホットストレートティーも頼んでいます。 (藤井王位のおやつ) (藍しじら。涼やかな色合いが層を成す) (永瀬九段のおやつ) (なると金時を使った初秋)
対局開始まで (タイトル戦の記録係は初となる松岡初段が駒を磨く) (立会人の森内九段に続き、日本将棋連盟会長の清水市代女流七段が着座) (8時39分、挑戦者の永瀬九段が入室) (席に着くと瞑目して待つ) (藤井王位は8時48分入室した) (藤井王位は本局は後手番となる) (先手番の永瀬九段) (駒を並べる両者)