2021年5月24日 (月)

Oui202105240101_11018時18分、110手で豊島竜王の勝ちとなりました。消費時間は▲羽生3時間22分、△豊島3時間12分(持ち時間各4時間)。勝った豊島竜王は、七番勝負で藤井聡太王位と対戦します。第1局は6月29・30日(火・水)、愛知県名古屋市「名古屋能楽堂」で行われます。

20210524109先手は最後の1歩を使って、後手玉の入玉を食い止めます。しかし、△1五同桂と応じられた局面で羽生九段の手が止まっています。次に△1四玉と立たれると、後手玉の上部脱出を防ぐのが難しくなります。先手の手段が難しい局面ですが、羽生九段は策を見いだせるでしょうか。
Img_1299(羽生九段は苦慮の時間)

2021052499上図は17時40分の局面です。この局面での残り時間は▲羽生57分、△豊島58分。後手が先手の飛車を捕獲し、▲桂香△飛車の2枚換えとなりました。先手は金銀を玉に近づけ、堅さを維持しつつ、桂を打って反撃します。対して後手は飛車成りが約束されており、上部脱出も視野に入ります。先手が攻め続けられるかどうかが、明暗を分けるポイントとなりそうです。

Img_1355(ABEMAでの解説では、入玉との声も聞かれる)

両対局者の扇子や書籍など、多くのグッズが販売されています。関西将棋会館1階の販売課東京・将棋会館日本将棋連盟オンラインショップなどでお求めいただけます。

Img_1372(豊島竜王の扇子とバブルヘッド人形)

Img_1374(羽生九段の扇子。左は永世七冠王の記念扇子)
Img_1383(羽生九段は今年の5月に、久々の定跡書を執筆した)

現代調の将棋の研究』(浅川書房)

2021052477桂の交換後、端から1歩を入手して▲3四歩と打った局面です。代えて単に▲2六同飛と銀を取るのは、△3四桂の飛車銀両取りが嫌みでした。また、△3四同金左(直)と取らせて、▲2六飛と取ったあとの▲3五銀の当たりを強くする効果もあります。先手が細い攻めをつないで、局面をリードできるでしょうか。

Img_1338(本局の使用駒は、児玉龍兒師作、源兵衛清安書)

2021052467△4四歩と桂取りに打たれ、▲3三歩から交換を迫りました。変化の一例として、上図から△3三同桂▲同桂成△同金右▲3五銀△同銀▲同角が考えられます。先手の駒がさばけますが、歩の価値の高い相矢倉戦で後手の3歩得に収まり、囲いも金銀3枚の堅陣を維持されます。
先手は桂を渡すと△8四桂からの端攻めを気にする必要もでてくるため、先手だけに利がある交換とはならないようです。

Img_1346(羽生九段は軽く桂を跳ねて攻めていく)