終局直後にインタビューがありました。
――序中盤はどのように見ていましたか。
佐々木 こちらが愚形の瞬間に動かれてまとめづらいかなと思っていて、ちょっと作戦失敗かなと思っていました。
――終盤の形勢判断はどうでしたか。
佐々木 4三の桂を取ったあたりはよくなかったかなと思ったんですけど、そのあとはつまずきというか、怪しくなったかもしれないです。
――王位戦は初挑戦です。
佐々木 毎年リーグ入りして目標にしていたので、今回挑戦できてうれしいです。
――藤井王位と初の2日制です。
佐々木 1日制とは勝手が違うと思うので、いろいろと準備して、いい将棋が指せるように頑張りたいです。
――ヒューリック杯棋聖戦とあわせて十二番勝負です。
佐々木 体調管理をしっかりして、自分の将棋を指せるようにしたいです。
――序中盤はどのように見ていましたか。
羽生 手将棋模様なので、どういう感じかわかっていませんでした。、ずっと難しいとは思っていたんですが、ずっと形勢がわからないと思って指していました。
――終盤はいかがでしたか。
羽生 桂香を取ったところは何かあるんじゃないかと思ったんですけど、そこからの指し手がおかしかったですね。あのあたりが勝負どころような気がします。
――今期の王位戦を振り返ってください。
羽生 ここまで進めたのはよかったですけど、最後は残念でした。





図の局面で羽生九段が投了しました。終局時刻は19時53分。消費時間は▲佐々木3時間57分、△羽生3時間59分。佐々木七段は初の王位戦挑戦、そして藤井聡王位とのダブルタイトル戦を決めました。第1局は7月 7・8日(金・土)に愛知県豊田市「豊田市能楽堂」で行われます。
佐々木七段は▲9七桂から▲8五桂で香を除去しました。その間に後手は飛車を成り込んでくるため、、「先手もかなり怖い」と言われていましたが、図の▲4九歩で二枚竜の攻めにもギリギリ耐えているようです。羽生九段は残り2分を維持して最終盤を戦っています。
先手は歩と桂だけで6筋から攻め込んでいけます。後手に渡す駒が安いので反動も抑えられます。残り時間の差(▲2分、△16分)もあり、先手勝勢になりました。佐々木七段の丁寧な指し回しが実を結びつつあります。
5四にいた飛車を△5五飛と逃げ、▲6四歩△5二銀▲4四歩で図の局面。後手は飛車が邪魔で△5五桂と逃げられません。ここ数手で先手が抜け出し、優位に立ったと見られています。残り時間は▲佐々木19分、△羽生5分。
8八銀型で▲8七玉と逃げる展開もありそうでしたが、66手目△2八竜で側面からの攻めを見せられたこともあり、先手は▲7九銀と囲いの形を変えました。7七金型の囲いは実戦例がまだ少ないのですが、佐々木七段はうまく指しこなしている印象を受けます。とはいえ、駒の損得でいえば後手が駒得です。控室の評判は依然として「激戦」。