*お~いお茶杯第67期王位挑戦者決定戦 Feed

2026年5月28日 (木)

七番勝負の日程は以下の通りです。
以上で本局の中継を終わります。ご観戦いただき、ありがとうございました。

【第1局】
7月4、5日 静岡県浜松市「浜松八幡宮楠倶楽部」
【第2局】
7月15、16日 兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」
【第3局】
7月29、30日 北海道登別市「祝いの宿 登別グランドホテル」
【第4局】
8月18、19日 長崎県長崎市「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」
【第5局】
8月26、27日 徳島県徳島市「渭水苑」
【第6局】
9月8、9日 神奈川県秦野市「元湯陣屋」
【第7局】
9月28、29日 山梨県甲府市「常磐ホテル」

最後に伊藤二冠に対して囲み取材がありました。

【「面白いと思える将棋を指したい」|YouTube @chunichishogi】
https://www.youtube.com/watch?v=loQbN3eiGEI

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――改めて終盤戦を振り返って。
▲6八香(59手目)と打たれた手がなかなか自分では気づいていない手でした、感覚的には何か手段があるかなと思っていたのですが、感想戦で検討してみても厳密には少し先手が指せそうだったので、そのあたりは羽生先生にうまく指されていたのかなと思います。終盤はちょっとこちらもよくない手がいくつかあったので、そこは反省したいです。

――△3五角(84手目)はきれいに決まった。
△6五銀(82手目)と上がったところは負けなのかなと思っていました。実際どうだったかはわからないんですけど、本譜の▲2二竜(83手目)に対してはうまく切り返せたのかなと思います。

――羽生九段と挑戦者決定戦を戦うことについて。
羽生先生と対局できることだけでもうれしいこと。挑戦者決定戦という大きい舞台だったので、自分の持てるものを出しきって、いい将棋になればという思いでした。

――今期の挑戦権獲得までの道のりについて。
予選から数えて12局対局したと思うんですけど、終盤まで際どい競り合いの将棋が多かった印象で、一局一局難しい将棋ばかりだった。こうして挑戦権を得ることができたのは幸運だったと思います。

――七番勝負への抱負を。
藤井王位とタイトル戦で戦うことは常に目標としているところ。内容的にもスコア的にも拮抗したシリーズにできればと思います。

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――2日制は2023年の第36期竜王戦以来。どのような準備をして開幕を迎えるか。
当時は読みの精度、読みの深さにかなり差があるなと感じたので、そのあたりの差を少しでも埋めていけるように準備したいと思います。

――七番勝負は全国各地を転戦する。
自分にとっては初めて訪れる場所ばかりですので、普段は行く機会がない場所も多いですし、そういう場所で対局できるのはありがたいことだと感じています。

――藤井さんとの対戦で1日制と2日制の違いをどう感じるか。
前回、2日制で対戦したときは、感想戦でもかなり深いところまで読まれていると体感することができましたし、当然、1日制でも強いことに変わりはないと思うんですけど、2日制だとより指し手の正確さも洗練されている印象が強いので、自分も少しでも普段よりもよい内容の将棋にできるように準備できればと思います。

――叡王戦が進行中だが、三冠を目指すチャレンジになる。
3日後にタイトル戦の最終局が控えているので、そこについては意識するところはないです。

――叡王戦、王位リーグと重要な対局が続いた。過密日程について。
対局自体は2棋戦くらいなので、そこまで過密日程という感じでもなかったんですけど、一局一局秒読みまで形勢不明の将棋が続いたので、その中で自分の足りない部分も見えてくるところがありましたし、内容の濃い時間を過ごすことができているので、それはいいことかなと思います。

――藤井王位から唯一タイトルを奪った伊藤二冠と注目のシリーズになる。
前回2日制で挑戦したときはストレート負けで内容的にもあまり競り合いの将棋にできなかったので、タイトル戦に出るからには終盤までもつれるような面白い将棋を指したいという気持ちが強いです。

――真夏のタイトル戦。対策は考えているか。
あまり、特に対策は考えていないんですけど。将棋は室内での対局なので、そこまで影響はないんじゃないかなと思っています。

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――△3五角(84手目)の手応えについて。
△1三角と打つか、△3五角▲2六歩を利かすかの2択だった。なんとなく▲2六歩を打たせたほうが逃げ道が狭まっているかなという感覚的なもので、確信があったわけではないんですけど、△1三角の形になればいけていてもおかしくはないかなと思っていました。

――藤井王位から2日制でタイトルを獲った棋士はいない。越えていかなければいかないものと捉えているか。
2日制となると、より一手一手の正確さが問われると思っています。それについては自分自身まだまだ足りないところが多いかなと課題に感じているので、久しぶりに2日制で将棋が指せるということで、少しでも成長したところを出せればいいかなと思います。

――藤井王位とは4回タイトル戦を戦って2勝2敗の五分。伊藤二冠が藤井王位にまさっていると思うところはあるか。
いや、あまりないんですけど(笑)。奪取した2回はどちらもフルセットだったので、なんというか、運がいいというか、「もっている」部分はあると思っています。

――竜王戦から成長したと思うところは。
形勢が苦しいときに粘り強く指すことができているというのは一ついい部分かなと思います。そのあたりは結果的に見れば2年前よりは成長しているといえなくもないのかな、というところですね。

――伊藤二冠は持ち時間の長い将棋が得意だとおっしゃっていた記憶がある。2日制で期するものがあるのでは。
得意かどうかはわからないんですけど、長いほうが自分にとっても好みですし、やりがいを感じるところはあって、一手一手の最善を追究していきたい気持ちが最近は強くあるので、なるべく互角のまま終盤に突入するような内容の濃い将棋が指せればと思います。

――「面白い将棋」は藤井王位もよく使っている印象がある。どのような将棋を面白いと思っているか。
お互いにはっきりとしたミスが出ないまま終盤に突入するのが目指している将棋ですし、なかなかそう指せることは少ないんですけど、そう指せればもっと面白くなるかなと感じているところはあるので。

――藤井王位の最近の将棋について。
以前からずっと強かったですので、傍から見ているだけでは変化した部分はわからないんですけど、最近の名人戦などを見ていると一手一手の精度が安定して高いなと感じています。

――藤井王位は後手番の戦法で幅が広がった印象もある。
基本的には2手目△8四歩と突かれることが多いので、以前、王座戦で当たったときと比べて、変化はわからないです。

感想戦後に伊藤二冠が大盤会場へ。会場でファンにあいさつをしました。

野原女流二段「△3五角から△1三角の筋は、いつから見えていたのでしょうか」
伊藤二冠「△3三歩(76手目)が悪い手だったと思うのですが、そこで羽生先生が考えてられている間に、▲2二竜なら部分的には△1三角があるな、と思っていました」

逆転につながる鍵は事前に発見していたようです。本譜はさらに△3五角の工夫も加え、最高の妙手順に仕上げて勝利をつかみました。

【伊藤匠二冠 大盤解説会 挨拶|YouTube @chunichishogi】
https://www.youtube.com/watch?v=gN2onHlQ-PA

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終局直後にインタビューがありました。

【「ハードなリーグだった」伊藤二冠 羽生九段|YouTube @chunichishogi】
https://www.youtube.com/watch?v=xBBd22OWM98

Dsc_7256(伊藤二冠は王位初挑戦。三冠制覇のチャンスをつかんだ)

――本局を振り返って。
伊藤 一手一手が難しい将棋でした。▲7九金(45手目)と引かれたところで、どういうふうに指すか分からなくて。本譜はそんなに自信はなかったのです。最後は△8五飛(64手目)から踏み込んでいって手になればと思っていたのですが、負けになってしまった気がします。そのあたりで何か見つけられたかどうか、という気がします。

――▲6七香(65手目)あたりの形勢は。
伊藤 (前手△8五飛に代えて)馬を逃げるのも自信がある順が見つからなくて、本譜でどうかと思ったんですけど。△4三桂(74手目)から△3三歩と打ったあたり、何か違う手を指したほうがよかったかもしれません。

――王位戦初挑戦となった。
伊藤 開幕まで時間があると思うので、どういうふうに戦うか、考えていきたいと思います。2日制はなかなか指せない舞台でもあるので、一局一局を大事に指していきたいです。

Dsc_7261(羽生九段はあと一歩で勝ちを逃した)

――本局を振り返って。
羽生 駒がぶつかってから、ずっと判断がつかないような感じで、あまり成算はなかったんですけど、難しいかなと思って指していました。

――難解な終盤だった。
羽生 ちょっと苦しいんじゃないかと思って勝負にいっている感じなので、そんなに自信はなかったですね。何か手があったら終わりなので。分からなかったです。

――リーグ戦では若手との対戦が続いた。
羽生 大変な将棋ばかりで、ハードなリーグだったと思います。

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20260528_090挑戦者決定戦は19時35分、90手で伊藤二冠が勝ち、挑戦権を獲得しました。劇的な結末でした。消費時間は☗羽生3時間59分、☖伊藤3時間58分。藤井聡太王位との七番勝負は7月4・5日(土・日)、静岡県浜松市「浜松八幡楠倶楽部」で開幕します。