先手が抜け出す 5四にいた飛車を△5五飛と逃げ、▲6四歩△5二銀▲4四歩で図の局面。後手は飛車が邪魔で△5五桂と逃げられません。ここ数手で先手が抜け出し、優位に立ったと見られています。残り時間は▲佐々木19分、△羽生5分。 (昼食休憩が明ける直前の佐々木七段)
依然として激戦 8八銀型で▲8七玉と逃げる展開もありそうでしたが、66手目△2八竜で側面からの攻めを見せられたこともあり、先手は▲7九銀と囲いの形を変えました。7七金型の囲いは実戦例がまだ少ないのですが、佐々木七段はうまく指しこなしている印象を受けます。とはいえ、駒の損得でいえば後手が駒得です。控室の評判は依然として「激戦」。 (二人のねじり合いは続く)
佐々木七段らしい手 図で▲7八玉が指されました。攻め急ぐことなく、△3七成銀や△1九飛成よりも価値の高い手と判断しています。実に落ち着いています。中村太八段は▲7八玉を「佐々木七段らしい手」と評しました。さらに▲5八金から▲6八金まで指せれば先手玉は極めて堅くなります。後手がせかされる展開かもしれません。 (佐々木七段は、この大一番でも「自分の将棋」を指している)
あっという間に終盤間近 指し手の速度が上がっています。40手目△6五歩から20分少々で図の局面になりました。あっという間に中盤を通りすぎて終盤に入ろうとしています。中村太八段の評価は「激戦」。 (東京の対局立会人、金沢孝史六段も控室へ) (継ぎ盤では▲6三銀と打ち込む変化まで調べられている)
いよいよ開戦 羽生九段は34分の考慮で40手目△6五歩を決断。以下は両者とも早指しで進めて図の局面に。角を取り合う、激しい変化になりました。後手から△2九角があり、もう収まりそうにありません。先手は玉を8七に逃げ込む算段でしょうか。4八の金は取られそうですが、5五の銀は攻めに働きそうです。 (羽生九段の揮毫扇子。将棋会館1階売店にて) (佐々木七段と深浦九段の師弟扇子。深浦康市九段は王位獲得3期)
検討風景3 時刻は17時をすぎました。手数は39手、スローペースです。中村太地八段が控室を訪れました。羽生九段とは、八王子の将棋道場「八王子将棋クラブ」の先輩、後輩の間柄です。中村太八段は「時間がたつと先手がよくなりそうなので後手は動きたい。具体的には△6五歩と突けるかどうか」と話しています。羽生九段も△6五歩の成否を考えているのか、図で時間を投入しています。 (控室で検討する中村太地八段)