お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第2局 Feed

2021年7月14日 (水)

ABEMAではスタジオ出演者のほか、現地に森内俊之九段、富岡英作八段、大平武洋六段、竹部さゆり女流四段、香川愛生女流四段、伊藤沙恵女流三段が訪れています。森内九段は広瀬八段の兄弟子。控室では2人が口頭で検討をする場面も見られました。

Img_3989

平和通買物公園は旭川駅前から北に伸びる歩行者天国になっている街路で、「旭川八景」のひとつに数えられます。1972年に日本初の恒久的歩行者専用道路として整備されました。1899年(明治32年)から陸軍第七師団の移駐が始まったことで、旭川駅前から移駐地の鷹栖村字近文に至る道は「師団通り」と呼ばれましたが、終戦に伴い「平和通」へと名称が改められ、さらに現在に至るまで、旭川のメインストリートとして親しまれています。

Img_3820

Img_3336

Img_3300

12時30分、豊島竜王が42分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲豊島竜王4時間42分、△藤井王位6時間15分。昼食は藤井王位が海鮮丼、豊島竜王が豚しゃぶときつねうどんセット、アイスティーを注文しました。豊島竜王のセットにはサラダがついています。対局は13時30分に再開されます。

20210714h_2

Img_3849001

Img_3846

Img_3860

Img_3853

副立会人の高見七段に、ここまでの展開について聞きました。

Img_3832

20210714d

「相早繰り銀はお互い桂が使いづらく、桂より銀が活躍する将棋です。1手先に指せるので先手がやれると思いがちですが、すぐ▲3五歩△同歩▲同銀と動いていくと△8六歩▲同歩△8五歩の継ぎ歩があるので、同じような形だからこそ、間合いをはからないといけません。本譜の▲6六歩(27手目)は△8六歩に▲同銀と取ったときに△5五角を緩和する意味で、▲3五歩といけるようにした手です」

20210714e

「長考の応酬になった場面です。一度切った歩を合わせる△7五歩(36手目)は手損ですが、▲6八玉(35手目)を見ての動きです。玉が7筋~8筋に近づいてきたので指しました。相手の手を逆用しようとしています」

20210714f

「藤井王位が△5四角(40手目)と打ちました。先手としては次に△7六歩▲8八銀と引かされるのは避けたいのですが、▲6七金右と受けるのは△7六歩▲同銀△8六歩で反撃する手番が回ってきません。そこで本譜は▲6五歩(41手目)と突いて受けました」

20210714g

「力ずくではなく柔らかい受けです。△6五同銀なら▲5五角のラインがありますし、△6五同角なら2筋へのラインがそれるので、▲2四歩から銀交換にいけるようになります。本譜もそうなりました」

20210714h

「手を渡す△3六歩(52手目)は『やってこい』という姿勢ですが、ちょっと苦しいのでは。豊島竜王がよさそうです。藤井王位としては、うまく決め手を与えずについていきたいですね」