第59期王位戦七番勝負第3局 Feed

2018年8月 1日 (水)

本局で使用されている駒は、竹風師作の錦旗書の駒。これは2010年に亡くなられた北海道将棋連盟常務理事の新井田基信さんが所蔵していたもの。最近、新井田さんの兄が北海道支部連合会に寄贈されたものでした。
余りの歩が4枚もある珍しい駒。タイトル戦で使われる駒では歩は2枚余ることがほとんどです。検分前に確認した立会人の屋敷九段は、箱に歩を2枚残したまま、駒を駒袋に入れていました。

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20180801_koma3 (両対局者と立会人が記念に揮毫)

昼食休憩中に野月八段と渡部女流王位がAbemaTVにゲスト出演しました。

20180801_hikaesitu(左から渡部女流王位と野月八段。渡部女流王位は北海道帯広市、野月八段は札幌市出身)

対局者の昼食は、菅井王位が中華ランチ(前菜、スープ、エビと夏野菜のあっさり塩炒め、点心、白飯、デザート)、アイスコーヒー。
豊島棋聖は天ぷらそば、おにぎり。

20180801_hiru3 (菅井王位の昼食)

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20180801_hiru2 (豊島棋聖の昼食)

20180801_hiru5(天ぷらはエビ2尾、キス、カボチャなどボリューム満点)

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図は40手目△2二玉まで。菅井王位の工夫は銀交換してから穴熊に組み替えるというものでした。先手は手損していること、穴熊にするにしても1筋を突いていることで欲張った印象も受けます。豊島棋聖は穏やかに高美濃囲いを完成させました。
先手は銀と歩を持ち駒にし、後手は盤上の金銀を6手動かしています。

20180801_sugai4(朝、駒を並べる菅井王位)