第53期王位戦七番勝負第1局 Feed

2012年7月10日 (火)

王位戦七番勝負第1局は、本日9時から始まる。一日目は12時30分から13時30分まで昼食休憩があり、その後18時に次の手を封じ、二日目に指し継がれる。本局のTwitter解説を務めるのは山崎隆之七段と増田裕司六段。一日目は山崎七段が担当する。

2012yamasaki「おはようございます。今日はよろしくお願いします。羽生王位、藤井九段のお二方ともなんでも指されますが、羽生王位居飛車、藤井九段振り飛車が本命です。先後によりますが、藤井システムがでるか、最近多用していた角交換振り飛車を指すか作戦に注目です。藤井九段先手なら藤井システムか相振り飛車。羽生王位先手なら角交換振り飛車でしょうか」


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2012年7月 9日 (月)

■日時:7月11日午後3時~終局まで ※途中適宜休憩をはさみます。
■場所:ホテルおもと2階「芙蓉の間」
■料金:無料
■解説者:杉本昌隆七段、聞き手:井道千尋女流初段
■問い合わせ先:ホテルおもと(TEL:0263-46-2385)
■備考:次の一手クイズがあります。

今期王位戦の見どころについて、深浦九段と杉本七段が解説した。

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深浦 今期の王位戦、見どころが多いですね。
杉本 そうですね。羽生世代の対決。藤井さんの藤井システムが復活したことも。
深浦 この前夜祭でも、羽生さんのタイトル通算81期獲得が話題に多く上がりましたが、藤井さんも逆転一発で中日ドラゴンズの話題を話しましたね。
杉本 そうですね。藤井さんの中日ドラゴンズファンは昔から有名ですよ。

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杉本 藤井さんは挑戦者決定戦で、藤井システムを使って渡辺明竜王を破ってきたんですね。
深浦 今シリーズでも藤井システムがキーワードになるのでしょうね。
杉本 ちなみに私は藤井さんとの戦いはすべて相矢倉になっています。どちらも飛車を振らないのです。飛車を振った方が負けだろう、と(笑)
深浦 1年前は羽生さんも、広瀬(章人王位・当時)さんとは互いに飛車を振っての相振り飛車もありましたね。
杉本 まあ羽生さんですからわからないですね。まずは振り駒が注目ですね。

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深浦 この二人では、直近20局は藤井さんが1勝19敗なんですね。
杉本 それは意外ですね。そんなに偏るようには思えませんが……。
深浦 また藤井さんに悪いデータなのですが、対羽生戦では後手番が2勝しかしていないのです。ですがそういった厳しい状況を、藤井さん自身がある若手棋士に話していたということです。藤井さんはこれを踏まえて松本に乗り込んできたということですね。
杉本 藤井システムは一時期絶滅したといわれていましたが、密かに研究していたと。
深浦 藤井さんといえば「うなぎ」発言がありました。自分の藤井システムは鰻屋のうなぎで、ファミレスのうなぎではないと。
杉本 私も藤井システムを随分使わせてもらいましたが、それだけプライドを持っていたと。あと、藤井さんは他の人が指している戦法、流行りの戦法は指しませんね。
深浦 後手番で用いる角交換の振り飛車も藤井さんが先駆者です。
杉本 今シリーズでは、まったく違う振り飛車も考えているかもしれませんね。

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会場に「地元の将棋ファンの女性から花束の贈呈があります」とアナウンスが流れる。壇上の四人はカメラマンに促され、何回も花束を受け渡すことに。羽生王位も藤井九段も、リクエストに笑顔で応えていた。

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■羽生王位
「将棋界は7月に入って王位戦が開幕します。今日は中央線で松本まで来たのですが、夏の日差しといいますか、清々しい空気だなと感じていました。松本市は昔、10代のときだったと思うのですが、一度遊びに来たことがあります。お城などを見学した記憶があります。ですから20数年ぶりに、ここの地を訪れることができたことをうれしく思います。今回は藤井さんという同世代との対局です。非常に独創性に溢れる、いろいろな将棋を指される方ですので、明日からは緊張感を持って、面白い将棋を指せるように頑張りたいと思います」

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■藤井九段
「私は王位戦のタイトル戦に出るのは初めてで、また長野でタイトル戦を指すのも初めてです。自然に囲まれた場所で将棋を指せることをうれしく思いますし、こういった環境を準備していただけると大きな勝負を戦うのだなあという実感が湧いています。実は私は群馬県出身なんですが、野球は中日ドラゴンズのファンで(注・本局は中日新聞主催)、野球と将棋は直接関係ないのですが、小学校の頃から中日ファンなので、この王位戦だけはどうしても出たいと昔から思っていまして、その夢が叶いました。はりきっていきたいと思っております。また二日制の対局も久しぶりなので、力の限りいい将棋を頑張って指したいと思います」

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日本将棋連盟長野県支部連合会長の北村具房さまより、歓迎の言葉があった。長らく東急将棋まつりを担当していた経験から、「羽生七冠」の熱狂の様子などを語る。懐かしい話に、両対局者が思わず顔をほころばせる光景も。

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