第53期王位戦七番勝負第1局 Feed

2012年7月10日 (火)

本局で使われている駒は掬水師作、水無瀬書の盛上駒。12時48分、長野県北部を震源とする最大震度5弱の地震が発生し、控室でも揺れを感じた。関係者が対局室に入って状況を確認したが、問題はなかったとのこと。

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_1612時30分、図の局面で昼食休憩に入った。消費時間は▲羽生1時間29分、△藤井1時間51分。対局は13時30分より再開される。


両対局者の昼食は、羽生王位が親子丼。藤井九段がざるそば。

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(親子丼、焼き茄子、味噌汁、漬物、フルーツ)

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(ざるそば、焼き茄子、漬物、フルーツ)

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_8藤井九段は四間飛車に構え、△8八角成(図)と角を交換した。この動き自体は手損だが、▲8八同銀と一時的に「壁銀」の悪形を強要させる点にポイントがあり、純粋な損ではない、というのが後手の主張だ。駒を前に進めることは基本的にメリットになるが、陣形が上ずってスキが生まれると考えればデメリットもある。手を進めないことは「形のよさ」でもある、という価値観だ。

9時40分、控室では深浦九段、杉本七段、井道千尋女流初段が継ぎ盤を囲んでいる。

【Twitter解説】
山崎隆之>このタイミングで交換して先手の駒組みによって飛の位置を決める繊細な作戦。藤井九段得意にされていて優秀です。なかなか指しこなすのは大変ですが、序盤センスのあると思う方にはおススメで是非おためしください。


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定刻の9時になり、立会人の深浦九段が対局開始を告げる。羽生王位が初手を指すと、藤井九段は目をつむり、ゆったりと時間をおいてから2手目を着手した。

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羽生王位が駒箱に手をかけ、盤上に駒を散らす。二人が駒を並べ終えると、記録係の伊藤三段が振り駒を行った。結果は歩が4枚。羽生王位の先手に決まった。

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