続いて、豊島九段にもインタビューが行われました。
(インタビューに応じる豊島九段)
――第1局、第2局を振り返ってください。
豊島 第1局は作戦がうまくいって、大きなミスなく指せました。逆に第2局は準備が不足していて、相手の作戦に対応できず、早い段階で悪くなってしまって。最後は、あとで確認した評価値よりは際どい感じなのかなと思って指していたのですが、ハッキリと1手負けの順を読みきられてしまって、チャンスがありませんでした。
――事前研究を重視したうえでの対局の難しさ、やりがいについてはいかがですか。
豊島 事前研究をそれほど重視しているというわけでもありませんが、角換わりだと定跡変化が長手数続きがちです。1手のミスも許されないような戦いになります。力戦なら、互いに少しずつ疑問手を指しながらもどうまとめていくかという将棋になります。いちばん重要なのは体調面や、将棋の実力をつけていくことですので、あまり事前研究に意識がいきすぎてもいけないのかなと思っています。
――第1局の前日インタビューで「詰将棋や棋譜並べといった一般的な練習を通じて意識が変わっていけば」と仰ったのが印象的でした。
豊島 基本的な練習は子どものころから続けていくのが大事だと思っています。その中で、やり方が固定しがちなので、新しい視点というか目のつけどころを少し変えてみるとか、それで自分の棋力が伸びるキッカケになればと考えています。
――ここまで先手番が勝っています。第3局への意気込みをお願いします。
豊島 手番はそれほど意識はしていませんが、自分らしい将棋を指して、熱戦にできればと考えています。
(書き起こし:虹/写真:潤)
以上で本日のブログ更新を終了いたします。明日からの2日間もどうぞよろしくお願いいたします。