2021年7月

2021年7月14日 (水)

1日目の指し手再現が終わったのは9時。広瀬八段が「封じ手を開封します」と告げて両対局者の横に移動し、2通の封筒にはさみを入れて中にある封じ手用紙を広げました。「封じ手は△6五同角です」と読み上げます。藤井王位が着手して対局が再開され、2日目が始まりました。

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本局の模様はABEMAで中継されます。開始は両日とも8時30分から。1日目の解説は遠山雄亮六段と高野智史五段、聞き手は中村真梨花女流三段と室谷由紀女流三段が担当。2日目の解説は豊川孝弘七段と宮本広志五段、聞き手は本田小百合女流三段と中村桃子女流初段が担当します。両対局者を個別に映すマルチアングル放送にも対応しています。

【新機能】マルチアングル放送 1日目 2日目

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2021年7月13日 (火)

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■広瀬章人八段

「封じ手は△7六歩だと思います。▲7六同銀に(1)△3四歩や(2)△6五銀などを一晩考えたいですね。本命は(1)△3四歩ですが、以下▲6四歩△同歩の進行は後手が一時的に銀損になるので、難しいところではあります。このあとは、いったん局面が落ち着く可能性もありそうです。そのときに後手の5四角が働いた駒になるか負担の駒になるかが焦点でしょう。▲6五歩の感触がよいので、先手を持って何とかしたい局面ですね」

■高見泰地七段
「封じ手予想は私も△7六歩です。ただ、▲7六同銀にどう指すかは手が広くて難しいですね。だから藤井王位もここで封じ手にしたのだと思います。後手は先手の3五銀にこのまま威張られるとまずくなります。5四角や6四銀をうまくさばく順を見つけたいです。形勢はまだいい勝負でしょう」

藤井王位が封じ手を記入するため隣室に移動すると、豊島竜王は棋譜用紙を受け取って見つめていました。記録係に返してしばらくすると、藤井王位が戻ってきます。豊島竜王が藤井王位から受け取った2通の封筒にサインを入れて返し、藤井王位が封筒を広瀬八段に預けて1日目が終了しました。

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