2021年6月

2021年6月29日 (火)

本局の名古屋能楽堂は1997年に開館。名古屋城から徒歩数分のところにあります。ヒノキ造りの能舞台で、定例公演が年に6回開かれています。 名古屋能楽堂の鏡板は若松と老松があり、1年おきに交換して使われています。

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Dsc_1765 (名古屋能楽堂のある名城公園。名古屋城がすぐ近くにあるため、城をイメージした景観)

Dsc_1773 (園内の中部電力の名城変電所。一見して、変電所に見えない)

Dsc_1932 (能楽堂の鏡板に描かれている若松。名古屋出身のグラフィックデザイナー・杉本健吉氏が手掛けたもの。若い両対局者を見守るかのよう)

藤井聡太王位は第61期王位戦において、予選4局、紅白リーグ5局、挑戦者決定戦1局、七番勝負の4局をすべて勝ちました。つまり、王位戦では14連勝中です。これは王位戦における連勝記録1位タイのようです。

20210629_ouikiroku1 (藤井王位は王位戦で14連勝中。七番勝負の対局日は1日目を表示)

上記の藤井王位の戦績を見てわかるように、王位戦で11連勝以上するのは必ず七番勝負の対局も含むため厳しい条件です。王位戦で予選から七番勝負までを全勝した例は藤井王位が初めて。

予選シード者の連勝記録を調べると、第26期から第27期にかけて高橋道雄九段の14連勝がありました。下の表のように、第26期は紅白リーグ5連勝、挑戦者決定戦1勝、七番勝負4連勝。第27期は七番勝負4連勝で計14連勝です(第28期七番勝負第1局で負けて連勝ストップ)。
王位戦七番勝負を2期連続4勝0敗で制した棋士は高橋九段のみです。

20210629_ouikiroku2_2 (高橋道雄九段の王位戦連勝記録も14)

よって、現時点での王位戦連勝記録は藤井王位と高橋九段の14連勝。
藤井王位が本局に勝つと、王位戦の連勝記録更新となります。

王位戦は第62期、第63期を株式会社伊藤園が特別協賛します。
2021年2月から棋戦名を「お〜いお茶杯王位戦」として行っています。
【「とどけ!お茶のチカラ」 お~いお茶|伊藤園】
https://www.itoen.jp/oiocha/
【伊藤園が特別協賛 「お~いお茶杯王位戦」に】
https://www.shogi.or.jp/news/2021/02/post_1986.html

Dsc_1920 (対局者に提供されている「お~いお茶」。いぶし銀の活躍で対局者をサポート)Dsc_1917

15時になり、1日目午後のおやつが出されました。藤井王位がぴよりんアイスとアイスティー。豊島竜王はわらび餅、グレープフルーツジュース。グレープフルーツジュースは対局室に出されます。
ぴよりんはジェイアール東海フードサービス株式会社が開発した名古屋コーチンの卵を使ったプリンをババロアで包み、スポンジをまとったかわいらしい名古屋の新名物のスイーツです。ぴよりんが生まれて10周年を記念して、7月1日から名古屋マリオットアソシアホテルとコラボし、ぴよりんのアイスが発売されます。それを先行して、本局のおやつに出されました。名古屋コーチンの卵を使ったバニラアイスを使い、中はプリンではなく、マンゴーソルベにしています。
【名古屋の新名物スイーツ ぴよりん|公式サイト】
https://piyorin.com/

Dsc_2137 (藤井王位のおやつ)

Dsc_2166(食べるのがもったいないかわいらしさ)

Dsc_2160 (豊島竜王のおやつ。グレープフルーツジュースは対局室に出された)

Dsc_2172 (控室では中澤女流初段と脇田女流初段がぴよりんアイスを食べる)