2021年6月

2021年6月29日 (火)

Dsc_2275 (豊島竜王が戻って、封筒を藤井王位に手渡す。その封筒にサインする藤井王位)

Dsc_2280001 (藤井王位が封筒を豊島竜王に戻す)

Dsc_2305 (豊島竜王が封筒を青野九段に渡す)

Dsc_2319 (藤井王位が駒を片づけて1日目終了。藤井王位は周囲の人よりもひときわ深く一礼する。髪が盤に触れそうだった)

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図は47手目▲8七歩の局面。直前の△9六歩の局面で稲葉八段に話を聞くと、「▲9八歩か▲1三歩成か、ほかの手を強いてあげれば▲8七歩です」と話していたところ、藤井王位が▲8七歩を打ちました。可能性が低いとみていた稲葉八段は苦笑い。席を外していた青野九段も、戻ってきて「あれっ、歩を打った」と意外そう。
時刻は17時45分を回りました。豊島竜王にとっても意外な手であれば、指し掛け時刻の18時以降も考えるかもしれません。

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Dsc_2234 (17時50分過ぎのモニターの様子。立会人が対局場に入り、柵木三段は封じ手用紙の図面を作っている)

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図は43手目▲1五歩まで。控室では、(1)△1五同歩とあえて取り、▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲1四歩に△6五桂(下図)と攻め合う手を調べていました。下図で(A)▲1三歩成は△同角で手順に5七の地点を狙えます。△4五桂の援軍も利くため、香を取るのは先手がまずいです。よって、△6五桂に(B)▲7七桂とぶつけてどうかが検討されていました。
豊島竜王は長考の末に(2)△9五歩と攻め合いを選びました。後手はあとから攻めていますが、先手玉のほうが端攻めに近いので釣り合いが取れるとみたようです。



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Dsc_1993001_2(藤井王位は43手目▲1五歩と端から先攻)

Dsc_2058 (豊島竜王は△9五歩と攻め合いに出る)