2017年8月

2017年8月29日 (火)

おはようございます。
徳島市の天候は晴れ。日中は気温30度を超えて真夏日となる見込みです。

【本日のスケジュール】
9時 対局開始
10時 午前のおやつ
12時30分~13時30分 昼食休憩
15時 午後のおやつ
18時以降 封じ手

Img_7646 徳島市の朝。

2017年8月28日 (月)

■現地大盤解説会

日時:8月30日(水)15時から終局まで(14時から受付)
会場:渭水祥雲閣
解説者:武市三郎七段
聞き手:長谷川優貴女流二段
入場料:一般2000円、学生1000円(飲み物付き)
問い合わせ先:徳島新聞社事業局事業部(088-655-7327)

■東京・将棋会館道場大盤解説会

日時・8月30日(水)16時開始(15時半から受付)
会場:東京・将棋会館2階研修室
解説者:藤井猛九段
聞き手:飯野愛女流1級
入場料:一般2000円、各種割引あり
問い合わせ先:日本将棋連盟 道場 TEL:03-3408-6167

■関西将棋会館道場大盤解説会

日時:8月30日(水) 13時から終局まで(12時半から受付)
会場:関西将棋会館 2階道場奥側
解説者:平藤眞吾七段
聞き手:里見咲紀女流初段
入場料:一般1500円 支部会員等各種割引あり

【対局者挨拶】

Img_7549 羽生王位。
「徳島の皆さん、こんばんは。先ほど武市先生が棋士紹介をされたので、挨拶はないのかなと思っていて、油断していました(笑)。
この王位戦は全国各地を転戦していくわけですが、この徳島は第5戦が行われることがすっかり恒例になっております。毎回、地元の皆様に盛大に温かく歓迎していただいて、とてもうれしく思っています。シリーズとしてはとても大変な状況であるのですが、やはりタイトル戦という舞台で対局できるということは、棋士にとってとても名誉なことでありますので、一生懸命、明日からの対局に臨んでいきたいと思っております。明後日からはこの場所で大盤解説会が開催され、立会人の福崎先生、地元の武市先生、長谷川さんが楽しい解説をされます。小さいお子さんから年配の方まで、幅広い人が将棋というものを楽しんでいただければよいなと思っております。短い滞在ですが、皆様にはお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」

Img_7566 挑戦者・菅井七段。
「皆さん、こんばんは。挑戦者の菅井竜也です。本当に初めての挑戦で、わからないこともいっぱいあって。そのなかで羽生先生と真剣勝負ができるというのを、すごく幸せに感じております。シリーズの展開というのも、自分でも力以上のものが発揮できているのかなと感じています。しかし、やはり3勝しても、そこからが大変だと思っておりますので、いままで以上に気を引き締めて、頑張りたいと思います。2日間、よろしくお願いいたします」

Img_7591 立会人の福崎文吾九段が見どころを語った。
「皆さん、こんばんは。前夜祭からかけつけていただいて、皆様、ありがとうございます。日本では昔から行われている将棋ですが、今もこうやって老若男女を問わず、いろいろな方に愛されてましてね。好きで入ったこの世界で、世間の皆様と喜ぶ、楽しむことができるのは、本当に棋士冥利に尽きます。徳島は大阪からも近いですし、東京からは飛行機で来れますし。阿波踊りもあることもあって、ちょっとしたパワースポットのような気がしております。
2日間、勝負の世界ですから厳しいんですけれども。終わった後は、両対局者に皆様の前に姿を見せていただこうと思っております。
最近ね、久保さんが振り飛車でタイトルを獲りまして。菅井さんも振り飛車が多いですね。昔、振り飛車は絶対的な強さを誇った大山先生が得意にしていました。永世名人の方は大体、居飛車の人が多いですけどね。関西は振り飛車が多いので、興味深いです。我々プロにとって注目の一番で、皆様と見守っていくのがよいと思っています」

Img_7595 乾杯の音頭は宮本正・徳島新聞社理事編集局長。

【談笑】

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ファンとの集いの様子は以上です。
対局は明日9時に開始します。どうぞお楽しみに。

(書き起こし=紋蛇)

18時から「ファンとの集い」が開催されました。

Img_7459米田豊彦・徳島新聞社理事社長。
「本日は羽生王位、挑戦者の菅井七段をお迎えし、本県並びに県外の熱烈な将棋ファンの皆様にこの集いにご参加いただきまして、心から歓迎申し上げます。この王位戦は第58期を迎えます。弊社は1984年の第25期から今年で33年間、三社連合に加えていただきまして、主催をしております。それ以降、新聞読者の皆様にすばらしい熱戦の記事をお伝えしてまいりました。羽生王位は昨年、最終局まで戦われました。大変な熱戦のなか防衛されて、現在6連覇を果たされております。今期、さらに防衛されますと、羽生王位のタイトル獲得数は通算で99期ということになり、あともうちょっとで100期というとんでもない記録を打ち立てることになります。もちろん、歴代第1位は羽生王位。今回防衛されれば、ご自身の記録をご自身でさらに塗り替えるということになります。
一方、挑戦者の菅井七段におかれましては、ここまで3勝1敗ということで、まさに王位のタイトルに片手がちょっとかかっております。菅井七段が初めてのタイトル挑戦でそのタイトルを手にするかどうか。徳島の地を思い出の地にするかどうかも含めて、今期は非常に面白い、ファンからしましたら、実に見ごたえのある対局になろうかと思います。
これまで大変な熱戦を繰り広げられておりますけれども、徳島の第5局もこれまで以上にファンを楽しませていただけるであろうと期待しております」

Img_7488 清水市代・日本将棋連盟常務理事。
「改めまして皆様、こんばんは。日本将棋連盟を代表いたしまして、一言ご挨拶させていただきます。徳島新聞社様には将棋に対するご理解、将棋界に対する多大なるご尽力を賜りましたことを、心より感謝申し上げます。そして、本日のお越しの皆様には、王位戦にご声援を賜りまして、ありがとうございます。
渭水苑さまには何度も来させていただいてますが、その時々で立場が違いまして、女流王位戦の対局者のときもありましたし、王位戦の大盤解説会のときもございました。そして、今回は常務理事として、こちらに来させていただきました。立場が違いますと、見ること、気になること、感じることがこんなにも違うものなのかなと、大変興味深く思っております。
ただ、ずっと変わらないのは関係者の皆様、渭水苑の皆様によるおもてなし、心配りが、この会場、そして対局場もそうなのですが、隅々にまで行き届いておりまして、その優しさや思いが、対局者にも必ず伝わります。明日は両対局者とも、心置きなく盤上に集中できることと思います。本当に将棋連盟としてはうれしく思っておりますし、本当に感謝申し上げます。
挑戦者の菅井七段なのですが、実は少年のころから存じ上げておりまして。彼は岡山出身なのですが、倉敷市で対局やイベントがあるたびに、奨励会のころからよく手伝いに来てくれていました。学生服姿で大変初々しくて、声をかけると恥ずかしがって隠れてしまうような、そんな少年だったのですが、こんなに立派になられて大変うれしく思っております。そして、なんと王者の羽生善治先生に3勝1敗。あと一歩のところまで、追い詰めている。これはすごいことだと、地元のみならず全国の将棋ファンが沸きに沸いております。
菅井七段のすごいところは、盤上だけではありません。どんなときも、そして大きな檜舞台でも自分流を貫いております。菅井流をけっして譲ることなく、貫き通していることが非常に彼のすごいところだなと思っております。盤上は棋譜でご覧いただけると思います。そして、盤外のことは、彼の義理人情に厚いエピソードがたくさんございます。ぜひ、徳島新聞紙上、ネット中継等でご覧いただければうれしく思います。
そして思いますのは、タイトルホルダーがひとりいまして、その頂点に立つものしか見られない景色というものがございます。その景色をずっと見続けている王者が、羽生王位。その羽生王位の本当の怖さ、恐ろしさ、深さ、強さは、追い詰められたときにこそ、解き放たれます。明日からは、本当に恐ろしい羽生王位が皆さんにご覧いただけることと思います。ぜひ、一挙手一投足にご注目いただき、王位戦にご声援いただければと思います。今日は本当にわずかな時間でございますが、対局者のお二人と関係者の皆さんと、棋士がたくさん来ていますので、お楽しみいただけると思っております。一言のつもりが、思いが熱くなりすぎて長くなってしまいましたが、今後ともよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました」

Img_7497 武市三郎七段が関係棋士を紹介した。

Img_7510 女流王位戦で徳島市常連の清水市代女流六段は大人気で、多くのファンが写真を撮影した。

Img_7517 地元将棋ファンの小学生から花束が贈呈された。

Img_7525 記念撮影。八万小6年岸野壮真君(右)と内町小5年上地常葉子さん(左)。

(書き起こし=紋蛇)

17時10分頃から対局室の検分が行われました。

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Img_7395羽生王位。

Img_7402 菅井七段。

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Img_7418 盤測の長机の位置が少し近づけられた。

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Img_7434特に問題なく、検分は10分弱で終わった。

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羽生王位を始め、東京出発組の関係者一行は13時半の飛行機で徳島へ。

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徳島阿波踊り空港に到着。

この後は、17時20分頃から対局室の検分。引き続いてファンとの集いが開催されます。