2017年8月28日 (月)

ファンとの集い(2)

【対局者挨拶】

Img_7549 羽生王位。
「徳島の皆さん、こんばんは。先ほど武市先生が棋士紹介をされたので、挨拶はないのかなと思っていて、油断していました(笑)。
この王位戦は全国各地を転戦していくわけですが、この徳島は第5戦が行われることがすっかり恒例になっております。毎回、地元の皆様に盛大に温かく歓迎していただいて、とてもうれしく思っています。シリーズとしてはとても大変な状況であるのですが、やはりタイトル戦という舞台で対局できるということは、棋士にとってとても名誉なことでありますので、一生懸命、明日からの対局に臨んでいきたいと思っております。明後日からはこの場所で大盤解説会が開催され、立会人の福崎先生、地元の武市先生、長谷川さんが楽しい解説をされます。小さいお子さんから年配の方まで、幅広い人が将棋というものを楽しんでいただければよいなと思っております。短い滞在ですが、皆様にはお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」

Img_7566 挑戦者・菅井七段。
「皆さん、こんばんは。挑戦者の菅井竜也です。本当に初めての挑戦で、わからないこともいっぱいあって。そのなかで羽生先生と真剣勝負ができるというのを、すごく幸せに感じております。シリーズの展開というのも、自分でも力以上のものが発揮できているのかなと感じています。しかし、やはり3勝しても、そこからが大変だと思っておりますので、いままで以上に気を引き締めて、頑張りたいと思います。2日間、よろしくお願いいたします」

Img_7591 立会人の福崎文吾九段が見どころを語った。
「皆さん、こんばんは。前夜祭からかけつけていただいて、皆様、ありがとうございます。日本では昔から行われている将棋ですが、今もこうやって老若男女を問わず、いろいろな方に愛されてましてね。好きで入ったこの世界で、世間の皆様と喜ぶ、楽しむことができるのは、本当に棋士冥利に尽きます。徳島は大阪からも近いですし、東京からは飛行機で来れますし。阿波踊りもあることもあって、ちょっとしたパワースポットのような気がしております。
2日間、勝負の世界ですから厳しいんですけれども。終わった後は、両対局者に皆様の前に姿を見せていただこうと思っております。
最近ね、久保さんが振り飛車でタイトルを獲りまして。菅井さんも振り飛車が多いですね。昔、振り飛車は絶対的な強さを誇った大山先生が得意にしていました。永世名人の方は大体、居飛車の人が多いですけどね。関西は振り飛車が多いので、興味深いです。我々プロにとって注目の一番で、皆様と見守っていくのがよいと思っています」

Img_7595 乾杯の音頭は宮本正・徳島新聞社理事編集局長。

【談笑】

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ファンとの集いの様子は以上です。
対局は明日9時に開始します。どうぞお楽しみに。

(書き起こし=紋蛇)