2017年8月

2017年8月28日 (月)

羽生善治王位に菅井竜也七段が挑戦する第58期王位戦七番勝負は菅井七段が3勝1敗とリードして第5局を迎えました。波に乗る挑戦者が一気に決めるのか、羽生王位が踏み留まるのか。注目の一戦は徳島県徳島市の「渭水苑」で行われます。
第5局の主催は徳島新聞社。立会人は福崎文吾九段、副立会人は武市三郎七段、記録係は藤田彰一三段(森安正幸七段門下)が務めます。
持ち時間は各8時間。対局は9時開始で、12時30分から13時30分まで昼食休憩。1日目18時を回ると、手番の対局者が次の一手を封じ、翌日9時から指し継ぎます。本局の先手番は羽生王位です。

【新聞三社連合の概要:王位戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/sansha.html

【徳島新聞社】 
http://www.topics.or.jp/

【渭水苑/祥雲閣 | 徳島での和邸宅ウェディング・挙式・披露宴】 
http://isuishounkaku.com/

中継は棋譜・コメントを紋蛇、ブログを八雲が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

2017年8月23日 (水)

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Photo_93 (感想戦は15時すぎに終了。羽生王位が駒を片付ける)

Photo_94 (一礼を交わし、第4局が終了した)

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。第5局も引き続きお楽しみください。

感想戦に先立ち、主催紙から両対局者にインタビューが行われました。まずは勝った菅井七段から。

――序盤の駒組みで工夫されました

菅井 そうですね。前例のあまりない将棋で、一手一手に難しかったです。

――飛車を2筋に振り戻しました

菅井 やってみたい構想ではありました。ただ、よく分からなかったです。

――羽生王位のほうから仕掛けられました

菅井 馬を作る展開になって、よさそうに思いましたがよく分かりませんでした。

――83手目の▲9四桂から決めにいかれました

菅井 その前の▲5九金では、▲5八玉のほうがよかったように思います。

――勝ちになったと思われたのはどのあたりですか

菅井 105手目に▲9二飛と王手を掛けてですね。

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次に羽生王位にインタビューが行われました。

――序盤はいかがでしたか

羽生 駒組みの段階で、問題があったかもしれないです。

―― △4五歩と仕掛けられました

羽生 ゆっくりしていると悪くなりそうで。でもよくなかったかもしれないですね。

――終盤はいかがでしたか

羽生 やっぱりちょっとずつ苦しかったです

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Photo_74 (勝った菅井竜也七段。タイトル奪取まであと1勝と迫った)

Photo_75 (敗れた羽生王位。後がなくなったが、底力を見せられるかどうか)

Photo_76 (主催者インタビューのあと、すぐに感想戦が始まった)

Oui201708220101_111七番勝負第4局は111手で菅井七段の勝ちとなりました。終局時刻は14時2分。消費時間は▲菅井3時間50分、△羽生7時間20分。対戦成績は菅井七段の3勝1敗となりました。第5局は8月29日(火)から30日(水)にかけて、徳島県徳島市の「渭水苑」で行われます。