2017年8月

2017年8月 9日 (水)

Dsc_2422a_2 (終局直後の対局室)

Dsc_2423a_2(1勝を返した羽生王位。終始ペースを握っての勝利となった)

Dsc_2437a(菅井七段は力を出せなかった)

Dsc_2430a ◆羽生王位の談話

――この一局を振り返って、いかがですか。

羽生 ▲6七角(31手目)と打ったのがどれくらい利くかという将棋だったのですが、そうですね、判断がつきかねるような局面がずっと続いていたような気がします。 

――▲3五桂(65手目)から攻めていった辺りはいかがでしたか。

羽生 そんなにはっきりとした成算があったわけではないですが、ゆっくりともしていられないので、動いていくしかないかなと思っていました。

――そのあとの▲9七歩(93手目)辺りはじっくりいかれたのかなと思ったのですが、終盤はいかがでしたか。

羽生 ずっと見通しが立たない感じの将棋だったので、最後に寄せの筋が見えて初めてよくなったかなと思いました。

Dsc_2448a◆菅井七段の談話

――菅井七段は、一局を振り返っていかがですか。

菅井 ちょっと序盤がよくなかったと思います。

 ――序盤のどの辺りでしょうか。

菅井 うーん……。具体的には難しいですけど、ちょっと序盤から苦しかった感じがしますね。

――そのあとは駒が上ずってしまう展開になりましたが。

菅井 1日目の辺りでだいぶ苦しそうなので、まずかったですね。

――その後、終盤まではいかがでしたか。

菅井 いや、さすがにあまりいいところがなかったです。

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七番勝負第3局は137手まで、羽生王位が制しました。後手玉は△8一玉▲8二歩△9一玉▲9二歩△同玉▲8三成銀△9一玉▲8一歩成△同玉▲8二金までの詰み。終局時刻は14時50分。消費時間は▲羽生7時間8分、△菅井4時間36分。羽生王位が制勝でシリーズ成績を1勝2敗としました。第4局は8月22・23日(火・水)、兵庫県淡路市「ウェスティンホテル淡路」で行われます。

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14時30分を過ぎました。盤上は図の△7四桂まで進んでいます。羽生王位の残り時間はあと55分。控室では屋敷九段がAbemaTVに生出演しており、「羽生王位が7:3で有利だが、残り時間も少ないので決めきれるかどうか」と話しています。

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20170809d時刻は14時。昼食休憩明けからパタパタと進み、手数は100手に達しました。後手は9筋から先手玉を攻め、馬を作って中段を手厚くしています。先手ペースであることに変わりはないものの、後手も粘り強く指しているという評判です。

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Dsc_2129a(次の広場には、「赤い空の箱」と名づけられたジャングルジム)

Dsc_2138a(緑と赤の対比が印象的だ)

Dsc_2149a(さらに進んだ先には、石のみで造られた古代遺跡のような空間「ネガティブマウンド」)

Dsc_2158a(中心にあるアーチの下から)

Dsc_2166a (岩肌を見ると、採石の跡がはっきり分かる)