2014年5月

2014年5月16日 (金)

80

18時50分過ぎ、図の△8七歩は狙いの手筋ですが、先手の角は▲4四角や▲5五角と飛び出すことができます。先手玉はまだすぐには寄らない形で、相当に盛り返している雰囲気。逆転している気配もあります。広瀬八段のさすがの指し回しが光っています。

(八雲)

71

図は18時20分過ぎの局面。残り時間は▲広瀬1時間3分、△千田8分。
先手は△3七歩成で桂を取られて駒損。しかしその間に▲5六歩~▲5五歩と取り込んで、意地でも8八角を使う順に踏み込みました。形勢は駒得でと金を作った後手が優勢と見て間違いなさそうですが、広瀬八段も勝負手を繰り出してチャンスを待っています。
千田四段が決め手を放てるかどうか。勝負はまもなく最終局面に入りそうです。

(八雲)

61

図は17時15分頃の局面。広瀬八段は、3四の地点でシンプルに銀交換して▲2三歩と手筋の垂らし。△2三同金は▲4三銀の隙ができるため、この歩は簡単には取れません。先手好調か、そう思われた矢先に千田四段は△5四銀打と受けました。4三の地点を守りながら5五歩にもヒモを付ける一石二鳥の受け。先手の攻めを防いでおいて、反撃を狙っています。
丁丁発止の攻防で優劣は不明。中盤の勝負所です。

Img_0749鳩森神社では、気の早いアジサイが一輪だけ咲いていた。

(八雲)

53

図は16時45分頃の局面。千田四段は▲6五歩の突き違いに対して、△8六歩▲同歩を入れてから△6五銀と歩を取る工夫を見せました。それに対して広瀬八段は▲5五角と歩は取らずに▲2五歩から攻め合いを志向。局面は風雲急を告げています。

Img_0802盤面が激しくなるのと同時に、千駄ヶ谷の街は天気雨が降り出した。

(八雲)

48

16時7分、ここまで持久戦模様で進んできましたが、図の△7五歩でついに本格的な戦いが始まりそうです。手筋の反発は▲6五歩の突き違い。以下△同銀には▲5五角が飛車取りで、後手は△9二飛と寄るしかなさそう。そこで▲7五歩と手を戻せば先手が2歩得になります。そう進んでは後手が苦しそうなので、千田四段の指し回しが注目されます。

Img_0744鳩森神社の竹林。今年生えたタケノコはもう3メートル以上に成長している。

(八雲)