2014年5月

2014年5月16日 (金)

Img_0871本局の棋譜。

本局は北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞の各紙上において、女流王位戦五番勝負の掲載後に小池大志さんによる観戦記が掲載されます。詳しくはそちらも合わせてご覧ください。

木村一基八段と千田翔太四段による挑戦者決定戦は、5月26日(月)東京・将棋会館で行われます。どうぞお楽しみに。

(八雲)

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羽生善治王位への挑戦権を目指す第55期王位戦挑戦者決定リーグ紅組プレーオフは20時20分、130手で千田四段の勝ちとなりました。消費時間はともに3時間59分。この結果、千田四段が紅組優勝。挑戦者決定戦に進出し、木村一基八段と対戦します。

107両者1分将棋に突入し、時刻は20時を回っています。
図の1手前、△8六歩に▲4三歩成と切り込んで先手玉はギリギリ詰まず先手勝ちと見られていましたが、広瀬八段は▲5五桂(図)と後手の飛車筋を止める一手を放ちました。以下△4四金と手を戻されて、後手が優勢になったようです。

(八雲)

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時刻は19時30分を回りました。図の局面で広瀬八段が長考しています。
いま現在どちらの玉にも詰みはありませんが、渡す駒の種類によっては詰みが生じます。手番の先手は、自玉が詰まないように渡す駒を考えながら後手玉を寄せ切れるかどうか。また、王手で駒を抜く筋も生じやすいため、どちらの勝ちなのかまったく分かっていません。

一例として、図からもっとも単純に寄せに出るなら▲2二銀△同金▲4二銀△同角▲2二歩成△同玉▲4二とがあります。しかし、銀2枚を渡して先手玉は非常に危険。仮に詰まなくても4四角を抜く筋も生じそうで、この順では先手は勝てないようです。さまざまな条件をクリアする勝ち手順が先手にあるのかどうか。勝負は大詰めを迎えています。

(八雲)