2014年5月

2014年5月26日 (月)

東京・将棋会館1階の売店では、さまざまな棋書が販売されています。木村八段の『木村の矢倉』シリーズは将棋世界の連載をまとめたもの。矢倉をあますところなく解説しています。

B014(木村の矢倉シリーズ。3冊が刊行されている)

B010 (深浦康市九段、畠山鎮七段、三浦弘行九段、武市三郎七段の新刊)

B046
(牛蒡)

もし千田四段が挑戦権を獲得した場合、四段昇段からタイトル挑戦までの最短日数記録になります。現在の記録は屋敷伸之九段の1年と58日(第55期棋聖戦)、千田四段が本日時点で1年と56日。2日の短縮となります。

なお、四段でのタイトル挑戦は、屋敷九段、郷田真隆九段(第60期棋聖戦、第33期王位戦)の2人のみ。郷田九段は四段のまま王位を獲得していますが、現在の規定ではタイトル挑戦と同時に昇段が決まるため、四段のタイトル保持者が誕生することはありません。

A097 (千田四段は最短でのタイトル挑戦を狙う)

(牛蒡)

18_2▲7六歩△3四歩▲6六歩から矢倉模様になりました。▲7六歩△8四歩から始まる矢倉と違って、本譜は後手が飛車先を突かずに駒組みを進めることができます。木村八段はまずは左美濃に囲うようです。

A051(千田四段の紅組成績は4勝1敗。プレーオフで広瀬章人八段を破った)

A040 (木村八段の白組成績は4勝1敗。4回戦終了時点で白組優勝を決めた)

(牛蒡)

振り駒の結果はと金が3枚。千田四段の先手と決まりました。

A120 (記録係の古田龍生初段が駒を振る)

A121

A122 (木村八段の振り歩先で、結果はと金が3枚だった)

A126(千田四段、初手▲7六歩)

A131 (木村八段、2手目△3四歩)

A135



(牛蒡)

9時43分、木村八段が入室。千田四段は55分に入りました。

A014 (木村八段は早めに対局室に入って集中を高めていた)

A045 (9時55分、千田四段が入室)

A023

A089_2

A074

A141
(牛蒡)

羽生善治王位(名人・王座・棋聖)への挑戦権を争う第55期王位挑戦者決定戦は、5月26日(月)に東京・将棋会館の特別対局室で行われます。対戦カードは木村一基八段-千田翔太四段。木村八段が勝てば第50期以来2度目の王位挑戦、千田四段が勝てばタイトル初挑戦となります。
対局開始は10時。持ち時間は各4時間。記録係は古田龍生初段(17歳、宮田利男七段門下)。先後は振り駒で決定します。

本局は北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞の各紙上において、女流王位戦五番勝負の掲載後に内田晶さんによる観戦記が掲載されます。詳しくはそちらも合わせてご覧ください。

棋譜コメント入力担当は文記者、ブログ担当は牛蒡です。よろしくお願いします。

Kimura_tida(木村八段=左、千田四段=右)

(牛蒡)