2012年8月

2012年8月21日 (火)

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前夜祭会場へ姿を見せた両対局者と立会人の大内九段、副立会人の武市六段、現地大盤解説聞き手を務める長谷川優貴女流二段。

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主催者挨拶は植田和俊徳島新聞社理事社長。

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棋士を紹介するのは徳島出身の武市六段。

(吟)

第53期王位戦七番勝負第5局、▲羽生善治王位-△藤井猛九段戦は8月22日・23日(水・木)徳島市「渭水苑」にて行われる。羽生王位(3勝)が防衛を決めるか、藤井九段(1勝)が巻き返しを見せるか。
持ち時間は各8時間(2日制)。立会人は大内延介九段、副立会人は武市三郎六段。記録係は牧野光則四段(24歳、故・木下晃七段門下)が務める。

インターネット中継は棋譜・コメント入力が烏、ブログを吟が担当します。どうぞよろしくお願い致します。

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写真は今期七番勝負第3局、長崎市「ホテルニュー長崎」での両対局者。

(吟)

2012年8月11日 (土)

※感想戦コメントより

91藤井「いやーひどかったねー」

▲1五桂が敗着となった。▲1五桂は▲5五角とセットの手で、角のラインとのコンビで穴熊を攻略する狙い。▲5五角と▲1五桂、どちらを先に打つか迷った末に「より穴熊を攻めている感じのする」(藤井)桂打ちを選んでしまった。この違いが大きな違いだった。


Photo▲5五角(変化図)が違う点は、受けに利いている点。▲5五角△3八成香▲同角成△同銀成▲同金△5七金▲4八香△同飛成▲同金△同金▲3九銀△同金▲4一飛(途中図)と詰めろをかけた局面で、▲5五角が自玉の詰めろを消しているのだ。先手玉は狭い上に後手の駒台には角金金銀香歩とあるのだが、この玉はなんと耐えている。


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Photo_4▲4一飛以下、△2八金▲同玉に(1)△2九金は▲同玉△5六角▲3八桂△同角成▲同玉(A図)。角がいて△4六桂と打てない。△4六桂が打てれば▲4八玉△4七香▲同玉△5六銀以下の詰み。

また、(2)△3八金の捨て駒の筋も▲同玉△5六角に▲4七桂(B図)の合駒が利いて詰みなし。桂がないと合駒が悪く、例えば▲4七金は△同角成▲同玉△4五香以下詰む。桂を手持ちにしているのも大きいのだ。他の変化も5五角の利きと桂合いの用意で全てぴったり受かっている。

藤井「△4八香成(90手目)でちょっとパニックになっちゃってね(記者注: 藤井は89手目▲1八玉から1分将棋)。次に△3八成香が詰めろにならないと思ったんだ。どうせ打つんだから先に▲1五桂でも変わらないかと思ったんだけどひどい差だったね」


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(若葉)

2012年8月 9日 (木)

【羽生王位コメント】
<序盤>
こっちから動かないといけない形になってしまったので、1日目の封じ手辺りは失敗してしまったかなと思って指していました。
<中盤>
(飛車を切った辺りは)成算がない感じで千日手になれば、しょうがないと感じていました。
<終盤>
最後の最後のほうまでよく分かりませんでした。△2六歩と打って、初めてよくなったんじゃないかと思いました。

【藤井九段コメント】
<序盤>
何とも言えない将棋だと思っていました。
<中盤>
実戦的には指せる感触もあったんですが、終盤(穴熊は)遠いですからね。なかなか大変です。
<終盤>
何が正解なのか分からなかったですね。△6八銀成に何か本譜よりいい手があったかもしれないですが、分からなかったです。


本局のコメントはこれで終了いたします。ご観戦ありがとうございました。

(淡)